9月20日~9月24日
9月20日(月)
「苛烈極める弾圧!香港の民主主義は死んだのか?」
ゲスト:倉田 徹(立教大学教授)、宮嶋 茂樹(報道カメラマン "不肖・宮嶋")
「忘れられた香港」。報道カメラマンの"不肖・宮嶋"こと宮嶋茂樹氏がこの夏開いた写真展のタイトルだ。香港で、反政府的言動を取り締まる「香港国家安全維持法」が施行されて一年以上が経過。この間、当局の弾圧は苛烈を極め政治団体・メディア・教育界など、民主化を主張する団体はことごとく解散に追い込まれた。民主化を牽引してきた二つの中核的市民団体も、今月中には香港から姿を消す可能性が強まっている。1997年、イギリスからの返還時に約束された「一国二制度」は事実上終焉を迎えるのだ。香港の民主主義は死んだのか?中国に飲み込まれていく香港情勢を振り返り、その命運を占う。
9月21日(火)
「派閥崩壊?自民党総裁選 これが勝利への方程式!」
ゲスト:山田 惠資(時事通信社解説委員)、岩井 奉信(日本大学大学院講師)
自民党総裁選挙は河野太郎・規制改革担当相、岸田文雄・元政調会長、高市早苗・前総務相、野田聖子・幹事長代行の4氏が争う、本命不在?の大乱戦に突入した。昨年の総裁選は、菅義偉・官房長官(当時)が7派閥のうち5派閥の支持を受け圧勝し、首相の座を射止めた。しかし、今回は影響力を保持したいベテラン議員と、当選回数が少なく選挙基盤が盤石ではないために来たるべき衆議院選挙における「顔」を求める議員の間で対立の様相。派閥の締め付けが効かない混戦となっている。29日の投開票へ向けた4候補の思惑と戦略は?上位2人の決選投票に持ち込まれるのか?最新情勢を専門家が分析する。
9月22日(水)
「粛清の嵐=文化大革命の再来!?習近平主席の野望」
ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)、富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所教授)
中国・習近平指導部は先月、貧富の格差を是正し国民全体が豊かになるとする「共同富裕」をスローガンに、大手IT企業を始め国内産業や教育・芸能分野など、多岐にわたり締め付けを激化させた。一連の抑圧は半世紀前、中国全土で天文学的数字の犠牲者を出したともいわれる粛清の嵐「文化大革命の再来!?」との恐怖も呼び起こしている。中国共産党の一党独裁支配・強権体制が一層強化され、ひいては、来年秋の党大会における習近平・総書記の国家主席3期目への続投を決定付ける布石となるのか?巨大な軍事と経済を有する中国に、自民党新総裁はどう対処していくのか?専門家と共に習近平指導部の野望に迫る。
9月23日(木)
「宣言解除の是非&新政権に課せられたコロナ戦略」
ゲスト:二木 芳人(昭和大学医学部客員教授)、加谷 珪一(経済評論家)
政府は全国の新型コロナウイルス感染者の減少傾向を受け、9月末に期限を迎える19の都道府県への「緊急事態宣言」の全面的解除も視野に検討に入っている。さらに、緊急事態宣言や「まん防止等重点措置」の対象地域であっても、ワクチン接種などを条件に11月ごろをめどに行動制限を緩和する方針も決定した。苦境にある飲食・旅行業界からは期待の声は出ているものの、感染症の専門家や医療現場からは時期尚早との懸念も根強い。そもそも、社会・経済活動を再開するには医療体制確保が必要だが、病床は大きく増えてはいない。冬には「第6波」がやってくると、多くの専門家が危機感を強める中、新政権に求められるコロナ対策とは?コロナとの共生時代における出口戦略を考える。
9月24日(金)「タカラベnews&talk」
「故・堀場雅夫が語る『人生おもしろおかしく』」
ゲスト(VTR出演):故・堀場 雅夫(堀場製作所最高顧問【当時】)
今回は、2015年に亡くなられた堀場製作所の創業者・堀場雅夫氏と亡くなる前年に行われた財部誠一との対談から、今の時代だからこそ聞いてほしカリスマ経営者の遺訓を振り返る。堀場氏は戦後の荒廃した苦難の時代に起業し、世界に通用する測量機器メーカー堀場製作所を設立し日本のベンチャー企業の草分け的な存在としても知られている。「おもしろおかしく」を社是に掲げるユニークな会社でもある堀場製作所有名だが、その根底にあるものは何だったのかなどを聞いた。