8月30日~9月3日

8月30日(月)
「タリバン復権!アフガンが世界に広める紛争の火種」

ゲスト:田中 浩一郎(慶應義塾大学大学院 教授 / 元国連アフガンミッション政務官)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

イスラム原理主義勢力タリバンが、アフガニスタン全土をほぼ掌握した。米軍もアフガン政府軍も、ほとんど戦闘することなくタリバンに首都カブールを明け渡した形だ。 2001年の「9.11米中枢同時多発テロ」直後にタリバン政権を倒し、20年にわたり米軍などが駐留し「民主的」国造りを目指したが、最悪の結末を迎えた。バイデン米大統領に至っては「我々は国造りを目指してはいない」と、アフガンの民主化を放棄する声明を発表し、内外から非難を呼んでいる。一方、中国はいち早くタリバンに接近し、今後の支援を示唆。この地域の政治・安全保障上の構図を大きく変えようとしている。アフガン情勢の現状と世界に与える危険な影響とは?


8月31日(火)
「菅首相再選なるか?新たな『選挙の顔』登場か?」

ゲスト:伊藤 惇夫(政治アナリスト)、鈴木 哲夫 (ジャーナリスト)

自民党総裁選挙は9月17日告示、29日投開票で行われる。今回は全国の党員・党友も参加する「フルスペック」の総裁選だ。菅義偉首相が再選への意欲を示す中、岸田文雄前政調会長が立候補を表明し、複数の候補で争う構図が固まった。
衆議院議員の任期満了まで2カ月を切る中、菅首相は自民党総裁として再選を果たし、衆議院の解散権を握るのか?それとも、菅首相への逆風が強まり、新たな「選挙の顔」が登場するのか?長引くコロナ禍にあって、永田町の舞台裏では今何が起きようとしているのか?大激戦の自民党総裁選を占い、その後の政局を展望する。


9月1日(水)
「ひっ迫するコロナ医療 野戦病院設置で改善する?」

ゲスト:佐藤 正久(自民党ワクチン対策PT副座長 / 参議院議員)、寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長・教授)

新型コロナウイルスの重症者数は過去最多を記録し、感染による自宅療養者も全国で11万人を超えるなど、もはや医療提供態勢は"災害レベル"に達している。
こうした危機的状況下で期待されているのが「野戦病院」の設置だ。先週、大阪府の吉村洋文知事は民放番組で「1,000床単位の野戦病院を作りたい」と述べ、病床確保に向けた臨時施設を設置する意向を示した。しかし、野戦病院を設置できても、医療従事者の確保など依然解決すべき多くの課題を抱えている。
コロナ治療の臨時拠点整備によって、医療提供態勢は大きく改善されるのか?政治と医療の両面から考える。


9月2日(木)
「石破茂氏に問う!資本主義は限界なのか?」

ゲスト:石破 茂(自民党元幹事長)、斎藤 幸平(大阪市立大学大学院経済学研究科 准教授)

コロナ禍にあって、世界中で起きているのが"K字回復"という言葉に象徴される格差の拡大。富裕層が資産を増やす一方で、コロナ禍が直撃した業種に従事する人や非正規雇用者は生活が厳しくなった。そんな中、「社会主義」や「コミュニズム」に関する本が注目を集めている。「資本主義を見直す」という動きは政界にもあり、自民党の石破茂元幹事長は、利潤追求だけを目的としない「里山資本主義」を広めていきたいと語る。資本主義は限界なのか?石破元幹事長と著書「人新世の『資本論』」がベストセラーとなっている斎藤幸平氏と共に考える。


9月3日(金)「リベラルタイム」
「食糧不足を解消する!」

ゲスト:梶栗 隆弘(エリー株式会社 代表取締役)

世界の人口は2019年には77億人でしたが、2050年には90億人を突破すると言われています。日本ではあまり感じられませんが、世界では新興国を中心に食糧難が懸念されており、代替タンパク質の研究や昆虫食にも注目が集まっています。
そこで今回は「食料不足を解消する!」をテーマに、"蚕"を次世代の食品にするべく奮闘するエリー株式会社の梶栗隆弘代表取締役にお話を伺います。