6月28日~7月2日
6月28日(月)
「検証!北方領土返還 中露で軍事同盟締結の動きも」
ゲスト:中村 逸郎(筑波大学教授)、黒井 文太郎 (軍事ジャーナリスト)
今月16日、バイデン米大統領就任後初の米露首脳会談が行われた。ウクライナ危機以降、冷戦時代に戻ったかのような緊張状態が続く米露関係だが、中国との対立が激化する中、バイデン大統領としてはロシアとの二正面作戦は避けたいところ。果たして、プーチン露大統領との間でいかなる合意がなされたのか?
一方、一時は「返還間近か?」との期待もあった北方領土返還交渉だったが、ロシア側は唐突な憲法改正で「領土の割譲禁止」を明記した。プーチン大統領の外交姿勢は領土返還への道を閉ざしたようにも映る。ところが最近になって、日本に対し「交渉の継続」をぶら下げ始めた。その狙いとは?
中国との軍事同盟締結も探るロシアの現下の情勢と近未来を徹底検証する。
6月29日(火)
「中国共産党100周年 習近平の野望と弱点を分析」
ゲスト:近藤 大介(講談社『現代ビジネス』編集次長 / コラムニスト)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)
中国共産党は、7月1日に結党100周年を迎える。習近平国家主席(68)は党100年の節目までに「日本を追い越してアジアでナンバーワン国家になる」との目標を達成し、数々の権威付けを進めている。とりわけ、建国の父にして最高指導者だった毛沢東を崇拝する習氏は、毛が死去した82歳までの長期政権を念頭に、「毛沢東越え」を狙う。その過程に、習氏悲願の「台湾統一」があるといわれる。
米国との覇権争いに挑む中で、習氏の最終的な野望とは何か?習氏の弱点とは?日米は、どんな対中戦略で対峙すべきか?「米中新冷戦」の近未来を展望する。
6月30日(水)
「コロナ治療薬に高まる期待 開発の現状と課題は?」
ゲスト:寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長・教授)、井高 恭彦(ジャーナリスト / 株式会社薬新 代表取締役)
新型コロナワクチンの接種が進む中、導入の動向に再び熱い視線が投げかけられているのが、感染患者に投与する治療薬だ。感染拡大当初、国内では「アビガン」に効果を裏付ける症例が多くみられ、脚光を浴びたが、厚労省は未だに承認していない。しかも、未承認の治療薬はアビガンにとどまらず数多ある。
今後必要とされる有効な治療薬は、いつ手にすることができるのか?開発の現状と課題について徹底検証する。
7月1日(木)
「"アメリカ・イズ・バック" 合衆国の底力!」
ゲスト:鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)、ジョセフ・クラフト(経済アナリスト)
7月4日のアメリカ「独立記念日」を前にバイデン大統領は演説し、「ウイルスからの独立」を訴えた。アメリカは、新型コロナウイルスの犠牲者が60万人超と世界最悪の被害を受けたが、1年を経た現在、18歳以上のワクチン接種率は65%以上となり、ニューヨークでは制限措置がほぼ解除された。ヤンキースタジアムでは大谷翔平のプレーに大観衆が歓喜するなど、以前の生活も戻りつつある。
これぞアメリカの底力なのか?危機においては団結し、規則も制度も柔軟に解釈するアメリカの力の源泉と、今後の課題を考える。
7月2日(金)「リベラルタイム」
「菅政権診断」
ゲスト:鈴木 宗男(新党大地代表 / 日本維新の会参議院議員)
昨年9月16日に発足した菅義偉内閣は、まもなく1年を迎えます。このところはコロナ禍対応をめぐって内閣支持率が低迷していますが、今後はどうでしょうか。
そこで今回は「菅政権診断」をテーマに、菅首相と頻繁に会う政治家の1人、新党大地代表で日本維新の会参議院議員の鈴木宗男さんにお話を伺います。衆院解散・総選挙の見通しや、この1年の政策などを振り返り、菅首相の本音の一端を紹介します。