第69話 苦渋の外交
ユエは各国の使者と交渉し、領土の割譲を条件に函谷関から兵を撤退させる。ユエの失脚をもくろむ甘茂は、独断での決定を非難し摂政から退くよう迫るが、逆に激しく叱責され右相の職を辞任する。 樗里疾を訪ねた甘茂は、旧制度を復活させれば公子たちの反乱も収まり、諸国の標的の的とならずに済むと説く。しかし樗里疾は変法の堅持こそ秦の発展の道と主張し、甘茂を追い返す。翌日、仮病で朝議を欠席した甘茂派の臣下に対し、ユエは職務怠慢を理由に罷免を申し渡すのだった。
ユエは各国の使者と交渉し、領土の割譲を条件に函谷関から兵を撤退させる。ユエの失脚をもくろむ甘茂は、独断での決定を非難し摂政から退くよう迫るが、逆に激しく叱責され右相の職を辞任する。 樗里疾を訪ねた甘茂は、旧制度を復活させれば公子たちの反乱も収まり、諸国の標的の的とならずに済むと説く。しかし樗里疾は変法の堅持こそ秦の発展の道と主張し、甘茂を追い返す。翌日、仮病で朝議を欠席した甘茂派の臣下に対し、ユエは職務怠慢を理由に罷免を申し渡すのだった。