第59話 自助の道
ユエは五婆から紹介された下町の家で、家族を亡くし精神を病んだ家主の貞と共に暮らすことにする。また、五婆の力を借りて着物を売り始める。 魏冉の兵権を取り戻したい白起は義渠君の元を訪れ、咸陽を攻めるため義渠の兵を借りる。 楚の使者として燕の宰相府を訪れた黄歇は、ユエ母子が行方知れずと知り、行方を捜すよう強く要求する。 樗里疾は秦王の東征の間、都を守り義渠を討伐するため司馬錯と魏冉を軍に戻す了承を得る。東征の目的が周の天子を討ち九鼎を奪うことと知った樗里疾は大反対するが、他に反対する者はない。