第25話 最後の手段
嬴夫人のいる北の離宮を訪れた秦王は、庸芮が義渠人から買い戻したという「魏」の文字のある符節と魏からの密書の存在を知る。 冉を捕らえるよう仕向けた魏夫人は、小臣の息子との縁談を願う文をミーユエ自らが書かない限り、冉の宮刑を執行すると言う。孟嬴の助言でミーユエは離宮に赴き秦王に助けを求めるも、はね返される。身を捧げることで力を借りようとするも、本意を知る秦王に追い返されてしまう。翌朝、ミーユエが文を魏夫人に手渡す寸前で冉は穆大監に救出されるが、小指を切り落とされていた。 その頃、斉の国にいる黄歇は自分の名前やミーユエの記憶を取り戻していた。