第41回 石清水八幡宮(京都)
桂川、宇治川、木津川。京都を流れる三つの川が交わる所、京都府八幡市。古代から近世に至るまで、交通の要所とされてきました。
市の中心に位置するこんもりとした山が、頂きに『石清水八幡宮』のある、標高143メートルの男山。平安京から見て北東の鬼門を守る比叡山の延暦寺に対して、対角の南西に位置する男山の『石清水八幡宮』は、平安京の裏鬼門を守ってきました。
石清水八幡宮の主祭神・八幡大神(はちまんおおかみ)は、悠久の都を守るために、はるばる豊前国より迎えられたのです。仏の慈悲を司る「国家鎮護の神様」。長い間、厄除開運、必勝の神として、天下人などの信仰を集めてきました。
『世は変われども神は変わらず』。小高い山の頂から平和な国を見守り続ける「やわたのはちまんさま」。京都府八幡市に坐すごりやくさん、石清水八幡宮をご紹介します。