第63回  飲み屋激戦区の東京・千住で名店巡り

東京・千住 居酒屋探訪家の太田和彦が、東京・千住をめぐります。 千住は北に荒川、南に隅田川が流れており、古くは江戸四宿の一つに数えられる宿場町として、旅に出る人にとっては旅立ちの町でもありました。あの松尾芭蕉も、ここから奥の細道に旅立っています。 建物好きの太田さん、千住でも本領発揮です。まずは名建築の数々をご紹介。

そして今宵の一軒目は、千住の路地裏に佇む築70年の古民家を改装した『古民家居酒屋 萌蔵(もえぞう)』。 こちらの店主は、かつて世界中を回ったバックパッカー。2階には懐かしい卓袱台が並びますが、太田さんは1階のカウンターに落ち着きます。そして選んだのは、千葉・勝浦の酒「鳴海(なるか)」の特別純米。山から湧出する良水で仕込む酒は、海の幸に合う淡麗な味わいが特長。その他にも、太田さんも知らない日本酒がずらり...。料理も、こだわりぬいた創作和食が並びます。

今宵の二軒目も、同じく路地裏に佇む、その名も『割烹くずし 徳多和良(とくだわら)』。 立ち飲みというスタイルながら本格的な日本料理が味わえるとあって、連日賑わっています。メニューはその日の朝仕入れた上質の魚介が中心で、「毎日来てもらえるように」とすべて日替わり。その甲斐あって、ほとんど毎日通う常連も多いのだとか。そして、日本酒にもあるこだわりが、それは一体...?

千住の魅力を、じっくりと紹介します。

<太田和彦さんが訪ねたお店>

びあマ北千住
東京都足立区千住2-62 吉岡ビル1階

徳多和良
東京都足立区千住2-12

萌蔵
東京都足立区千住1-34-10