第22回 鹽竈神社(宮城)
古くから港町として栄えてきた宮城県塩竈(しおがま)市。そんな塩竈の町を見守るように佇む社が東北を鎮護する「陸奥国一之宮」として、朝廷をはじめ諸国の民から崇敬を集め続けてきた鹽竈(しおがま)神社です。主祭神は「しおがまさま」として親しまれる塩土老翁神(しおつちおじのかみ)。国土平定の後、塩竈の地に留まり、人々に漁業や塩づくりの方法を教えたと伝えられています。人にとって命の糧ともなる「塩」。その製法を惜しみなく伝え、人の営みに深い慈しみの眼差しを注ぎ、暮らしの繁栄と博識を与える神。宮城県塩竈市に坐す ごりやくさん、「鹽竈神社」をご紹介します。