第14回 天河大辨財天社(奈良)
標高1千から2千メートル級の山並みが連なり「近畿の屋根」と称される大峰山系。古くから修験道の聖地として知られてきました。役行者が最高峰・弥山(みせん)の鎮守として祀ったことが創始と伝えられる「天河大辨財天社」。主祭神・市杵島姫命は、芸能の神として親しまれ、例大祭には、能楽や音楽等の奉納が行われます。修験の道同様、芸事を極める道もまた厳しきもの。自らを律し、己が道をひたすらに生きる人々を、時代を越え、慈愛の目で見守り続ける。枯れることなき水源の如き神の御心と出逢う、奈良県天川村に坐すごりやくさん、天河大辨財天社を紹介します。