第49回  下町風情を残し歴史・文化あふれる東京・谷中

東京・谷中 居酒屋の達人・太田和彦が、東京・谷中を歩きます。

徳川家康がこの地域に寺を集めたと伝わる谷中には、70以上もの寺院が密集しています。その一方で小さな商店も多く、今や東京でも有数の、下町情緒が感じられるエリアです。

まずは、大正12年創業の『佃煮舗 中野屋』へ。ここは、太田さんが日本一と太鼓判を押す佃煮屋さんです。
さらに、築80年の古民家を改装した『谷中ビアホール』で、昼から一杯!
こちらで楽しめるビールは、全て近くの小さなブルワリーで醸されています。太田さんが特に感激したのは、フルーツの香りがついたビール。女将が自ら開発した、フルーツビールを作れるフレーバーチューナーで、いまイチオシのフルーツビールを楽しみます。

そして二軒目は、「初音小路」にある太田さんおすすめの居酒屋『谷中の雀』へ。
店主は太田さんと同年代で、数々のホテルで和食の料理長をつとめてきた実力者。
内装は、江戸を描いた作家・池波正太郎の作品世界がモチーフ。いかにも、火付盗賊改方・鬼の平蔵が一献傾けていそうな空間です。
焼きナス、里芋、サバ寿司、鱧と松茸の土瓶蒸し......さらにはマグロ・ハタ・赤イカのお造り、鮎の塩焼きと、酒に合う肴の数々は一級品!

古き良き時代にタイムスリップしたかのような街、東京・谷中の魅力を、じっくりとご紹介します。

<太田和彦さんが訪ねたお店>

経王寺
東京都荒川区西日暮里3―2−6

中野屋
東京都荒川区西日暮里3-2-5

谷中ビアホールめ
東京都台東区上野桜木2-15-6

越後谷本店
東京都台東区谷中3-13-2

谷中の雀
東京都台東区谷中7-18-13