第44回  ガラスの街の集大成「富山市ガラス美術館」(富山)

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●ガラスの街の集大成「富山市ガラス美術館」(富山)
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優で脚本家でもある近衛はなが日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は、「ガラスの街とやま」に、2015年にオープンした「富山市ガラス美術館」です。

●世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けた、6階建ての複合施設
目を奪われる圧倒的な存在感を放つ佇まい。設計は世界的建築家の隈研吾が手掛けました。外観は御影石やガラス、アルミなど異なる素材を組み合わせた個性的なデザインで、太陽の光を反射し、見る角度や時間、季節によって表情を変化させます。立山連峰からインスパイアされたそうです。

●「ガラスの街とやま」を目指した街づくりの集大成として、2015年にオープンしたガラス美術館
富山市が掲げるのは「ガラスの街づくり」。ガラス作家の人材育成や産業化をテーマに多角的に「ガラス」に向き合っています。「富山市美術館」は、その集大成として、芸術としてのガラスの魅力を世界に発信するために開館しました。

●チフーリ氏と富山のコラボレーションによる素晴らしいインスタレーション作品
デリケートかつ詩的な作品や、彫刻的なものなど現在なし得るガラス技術の全てを堪能できる「コレクション展」。富山市が長年に渡って収集してきた400程の所蔵品のうち、およそ30点の作品が入れ替わりで展示されています。 さらに、企画展では、ポーランドの作家、マルタ・クロノフスカの日本初の個展が開かれていました。

●30年もの間、「ガラスの街とやま」を支えてきた拠点、「富山ガラス造形研究所」を訪ねる
「富山ガラス造形研究所」は、平成3年、全国で初めての公立のガラス造形教育機関として開校。これまで国内外で活躍するガラス作家を数多く輩出してきました。その取り組みと、美術館に並ぶ「富山ガラス造形研究所」の卒業生の作品も紹介します。

紹介作品:デイル・チフーリ「トヤマ・ペルジャン・シーリング」「トヤマ・フロート・ボート」「トヤマ・ミルフィオリ」、扇田克也「海に降る雨」、スタニスラフ・リベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ「ピラミッドの緑の目」、マルタ・クロノフスカ「庭園の犬」ほか

取材協力:富山市ガラス美術館