第57回(8月3日) 常勝軍団 未来につなぐパス アルティメット バズ・バレッツ
直径27センチ、重さ175グラムのフライングディスクを投げてつなぎ、得点を競う競技「アルティメット」。この競技で国内唯一の実業団チームが文化シヤッターバズ・バレッツ。世界選手権の優勝経験も持つチームだが、平日は選手たちもフルタイムで勤務するため、チーム練習は土、日の週2日だけ。「仕事あってのアルティメット」と、あくまでも仕事優先の中、彼らは今年、20度目の全日本選手権の頂点を目指した。
チームが「勝ち続ける」ことで、応援してくれる会社の仲間や家族の期待に応えたいと奮闘する選手たち。だが、チームの最年長選手は42歳に、主力の多くは30代となった。チームは今後を見据えて、大会期間を通じて若い力で試合を組み立てられるように、シフトチェンジを図った。
その軸となったのが、28歳の振角大輝(ふりかど だいき)。彼は、パスを流しディスクの正確なスローを要求される、「ハンドラー」という重要なポジションを務める。今後のチームを担う振角を中心に、新たなチームが成長する様を追った。