8月19日~8月23日

8月19日(月)
「ホルムズ海峡の有志連合 日本の選択肢は」

ゲスト:森本 敏(拓殖大学総長 / 元防衛大臣)、伊藤 俊幸(金沢工大大学院イノベーションマネジメント研究科 教授 / 元海上自衛隊海将)

「世界経済の大動脈」ホルムズ海峡で、タンカーの安全を確保するために米国が計画した「有志連合」が難航している。当初、関係諸国に呼びかけた説明の第一回会合には60数か国が集まったが、第二回には30数か国と、その数半減。とりわけ、イランとの核合意を維持したい欧州諸国は慎重な姿勢を見せ、独仏はEU主導での安全策を模索している。その中で、EU離れを志向する英国は、今月に入り、米主導の有志連合への参加を表明した。
一方日本は、この地域に依存しているエネルギー資源が実に約87%という、異常な高さ。そして安保政策の基軸を日米同盟に置くことで、有志連合への参加は不可避にも見えるが、一方で日本は、イランとも良好な外交関係を維持する稀有な存在でもある。この地域の緊張状態に対して、米とイランとの仲介役も出来得る「外交資産」を持つのだ。
また、現憲法下での「専守防衛」の法体制にある日本が、中東に自衛隊を派遣する法的根拠は、どこに見出し得るのだろうか?防衛問題の専門家が、この難しい日本の選択肢について、徹底検証する。


8月20日(火)
「日韓安保でも相互不信 軍事協定の破棄あるか?」

ゲスト:中谷 元(元防衛相 / 自民党衆議院議員)、村井 友秀(日本防衛学会会長 / 東京国際大学国際戦略研究所 教授) 

日韓問題で、韓国は日本への対抗措置の一つとして、24日に更新期限を迎える「軍事情報包括保護協定(GSOMIA・ジーソミア)」の破棄を示唆している。このGSOMIAは、日韓の安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定で、2016年に締結されて以降、1年ごとに延長されてきた。
ミサイル発射を繰り返す北朝鮮や、海洋覇権を目指す中国に対処する中で、これを破棄すれば一体何が起きるのか?影響を受けるのは日韓どちらなのか?互いの同盟国・米国の動向も交え、安全保障面から日韓問題を問う。


8月21日(水)
「米中貿易摩擦 株価2万割れの局面へ」

ゲスト:安井 明彦(みずほ総合研究所 欧米調査部長)、田村 秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)

米中貿易摩擦が引き金となり、世界規模で進行する株安。日本では「株価2万円割れ」の局面を迎えている。そんな中でトランプ大統領が発表した対中制裁の第4弾は、どこまで中国を追い込むことになるのか?
一方、ニューヨーク債券市場では、12年ぶりに短期金利が急騰し、長期金利を上回る「逆イールド」が発生。この現象は「景気後退の予兆」と言われているだけに、世界中でアメリカ経済の先行きを不安視する見方が高まっている。
この現状と今後の予測を、「政治」と「経済」の両面から深掘りし、米中貿易摩擦が日本経済に与える影響について、検証する。


8月22日(木)
「誰のための高校野球?」

ゲスト:岡島 秀樹(野球解説者)、玉木 正之(スポーツ文化評論家)

日本の夏の風物詩、甲子園の高校野球。今年も球児たちのプレーに日本中が熱くなったが、岩手大会の決勝において、この夏一番の逸材とされた大船渡高校の佐々木朗希投手が登板しなかったことへの賛否でも、世間は盛り上がった。
以前から議論されてきた、高校球児の「投げ過ぎ」問題。一部では球数制限を求める声もあるが、そうすると野球強豪校とそれ以外の高校との格差がより生じるといった声もあり、現状、高野連は大会日程を長くする程度の対策にとどまっている。また、それにも増して"チームのために投げる"球児の姿に感動を求める人が多いというのも、現状であり事実。そんな「高校野球」を通して、日本のスポーツ文化を考える。


8月23日(金)
「日韓問題と米中貿易摩擦の行方」

ゲスト:富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所 教授)

金曜日は、1週間のニュースを総括。BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、月曜~木曜ゲストの注目発言を、各界論客と共に振り返る。
火曜日は日韓問題を取り上げ、放送後に韓国が破棄を表明した「軍事情報包括保護協定(GSOMIA・ジーソミア)」の重要性について、中谷元・元防衛大臣に話を聞いた。また水曜日は、米中の貿易摩擦が日本経済に与える影響について、専門家と共にその行方を考えた。