7月15日~7月19日
7月15日(月)
「海が危ない!プラスチックごみ問題を問う」
ゲスト:高田 秀重(東京農工大学環境資源科学科 教授)、井田 徹治(共同通信編集委員)
今、世界の海が危機に瀕している。私たちの生活の利便性を支えるプラスチック材が廃
棄され、それが海に流れ出し、海とそこに棲む生物たちに被害が及んでいる。
ペットボトルやレジ袋、ストローなど、街で発生したプラスチックごみが、海洋ゴミの8割を占めており、その量は、実に世界で年間800万トンに上るという。
とりわけ今、問題視されているのが「マイクロプラスチック」。紫外線や海流、波などで細かい破片になったプラスチックを、海鳥や魚がエサと間違えて食べている。巡り巡ってその魚が、私たちの食卓に上っている可能性も...。
先のG20大阪サミットにおいて、日本のイニシアチブの下で採択された「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」は、果たしてその様な危機的状況を変える実効性を持つのだろうか?
きょう7月15日は「海の日」。私たちの暮らしと大きく関係を持つ海洋プラスチックごみ問題を、この祝日にあたり、改めて考えたい。
7月16日(火)
「副業解禁で人生に変化? 働き方どう選択するか」
ゲスト:熊野 英生(第一生命経済研究所 首席エコノミスト)・藤井 薫(リクルートキャリア HR統括編集長)
政府は、柔軟な働き方の方策として、本業以外の仕事を持つ「副業」や、2つ以上の仕事を兼ねる「兼業」を促進する。これは成長戦略の底上げになるのか?
その背景には、人口減少による企業の人手不足や、育児・介護の両立など、働く人のニーズの多様化がある。政府は、これを働き方改革の一環とするが、「副業・兼業」の容認や導入には、慎重な企業も多い。また、労働時間や情報管理の問題などの課題も残る。
新しい働き方は、どこまで広がるのか?現状と課題を聞く。
7月17日(水)
「省エネの伝道師の極意 地球と家計に優しい選択とは」
ゲスト:小宮山 宏(三菱総合研究所 理事長)、永濱 利廣(第一生命経済研究所 経済調査部・首席エコノミスト)
家計を圧迫する電気代。だが、現在ある技術、またその技術を「合理的に発展させたもの」を活用することで、家庭のエネルギー需要はなんと4分の1にも減らすことが可能だという。既に「省エネ冷蔵庫に買い替えること」の実証実験も行われており、節約したおよそ7年間の電気代で、冷蔵庫の購入費を完済できるということも立証されているのだ。
環境省は「もったいないがもったいない」をキャッチフレーズに、省エネ家電への買い替えを訴えている。電力需要が高まる真夏を目前に、今どきの省エネ家電の実力を紹介し、「地球と家計に優しい選択」を提案する。
7月18日(木)
「ラグビーに学ぶ"強い組織"と"人材作り"とは?」
ゲスト:堀越 正己(立正大学ラグビー部監督 / 元ラグビー日本代表)、中竹 竜二(日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター)
開幕まであと2か月となったラグビーワールドカップ。まもなく日本各地で、世界トップレベルのプレーが繰り広げられる。
開催地を中心にラグビー熱が盛り上がりつつあるが、実は、ラグビーは「グローバルな競争社会を生き延びる」ために必要な要素が詰まっているスポーツという。
コントロールの難しい楕円形のボールを使い、球技としては最大の15人がプレーするラグビーは、それだけである種、国際ビジネスの縮図。ルール変更も多く、それにいち早く対応したチームでなくては勝利できないという要素もある。
また、ひとたびゲームが始まれば、監督が指示を下すことはなく、選手たち自身による行動とリーダーシップを発揮する存在も求められる。
まさにラグビーは、変化の激しい時代に求められる組織作りの参考になるスポーツなのだ。そんなラグビーから学ぶ"強い組織"を考える。
7月19日(金)
「副業で変わる働き方と海のプラごみ対策」
ゲスト:江上 剛(作家)
金曜日は、1週間のニュースを総括。BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、月曜~木曜ゲストの注目発言を、各界論客と共に振り返る。
まずは、「海の日」だった月曜日。ペットボトルやレジ袋などの「プラごみ」が世界で年間800万トンも海に流れ、それを食べた魚が食卓に上っている可能性があると言われている。海を守るためにはどうすべきなのかを、考えた。
火曜日は、政府が「新たな働き方」として、本業以外の仕事を持つ「副業」や、2つ以上の仕事を兼ねる「兼業」を促進していることに注目。新しい働き方はどこまで広がるのか?その現状と課題を聞いた。