第30回 写真する楽しみ『植田正治写真美術館』《鳥取・伯耆町》
●写真する楽しみ「植田正治写真美術館」へ。
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優・野村麻純が日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は「植田正治写真美術館」。写真する楽しさを教えてくれます。
●写真愛好家の集まるスポット鳥取県の最高峰、大山を真正面に臨む美術館
植田正治写真美術館は、世界で最も注目された日本人写真家のひとり、植田正治の作品12000点を収蔵。彼の故郷鳥取県に、同郷の建築家・高松伸の設計で1995年にオープンしました。番組では、美術館のデザインと植田の代表作との関係を紐解きます。
●家族写真に隠されたトリックとは?
植田正治の家族写真には、植田ならではの様々な仕掛が。写真を「撮る」だけでなく「写真する」と表現した植田が目指したものとは何だったのか。番組ではその軌跡を辿ります。
●砂丘を舞台に独自の演出写真で世界を席巻した写真家の人生を辿る
世界で「植田調」と呼ばれる独自の演出写真で認められた植田正治。しかし、写真家としての道のりには紆余曲折がありました。番組では、彼の生家のある鳥取県境港市にも足をのばし、時代の波に翻弄された植田の写真技法の変化、そして、「写真する楽しみ」を確立した植田の人生を紹介します。
紹介作品:「風船をもった自画像」「停留所の見える風景」「ジャンプするボク」「深夜自像」「少女四態」「茶谷老人とその娘」「狆」「パパとママとコドモたち」「妻のいる砂丘風景」「砂丘人物」「棚の下の水面」「砂丘モード」「童暦」「小さい伝記」ほか
取材協力:植田正治写真美術館、植田家住宅(国登録有形文化財)