第27回  望郷の巨匠たち『青森県立美術館』奈良美智、シャガール、棟方志功(青森・青森市)

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◆望郷の巨匠たちに出会う「青森県立美術館」へ。
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優・志甫真弓子が日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回は雪原にひっそりと佇む「青森県立美術館」をご紹介します。

●愛されて止まない・・・現代美術を代表する奈良美智、その誕生の秘密
美術館の開館とともに生まれた巨大な彫刻「あおもり犬」。作者は、青森出身のアーティスト奈良美智。シニカルな女の子や動物をモチーフとした作品で有名な現代美術を代表する奈良の作風が生まれるまでのドローイングなどを紹介。そこに秘めれた想いとは?

●巨大な絵画・・・色彩の魔術師、マルク・シャガールの生涯最大の絵画
シャガールが、バレエ「アレコ」の背景画として描いた「カーニヴァル」。世界的巨匠シャガールの絵画を蒐集した背景には、一貫した青森県立美術館の想いがありました。

●太古のエネルギーを秘めた棟方志功が彫る割れた仏の謎!
日本を代表する世界的板画家、棟方志功。大作「東北経鬼門譜」に刷られた仏の顔が割れている理由とは?
72才の生涯を比類なき作品創作に捧げた棟方の望郷の想いに触れます。

●ウルトラマンのデザインを手がけた成田亨、その独特な作品を生み出した理由とは?
ウルトラマン誕生から初期のシリーズに登場するヒーローや怪獣デザインを手がけた青森県出身の彫刻家・成田亨。
その作品作りに込められた精神に迫ります。

紹介作品:奈良美智「あおもり犬」「Nomal Angry」「So far apart」、マルク・シャガール「カーニヴァル」、棟方志功「大和し美し」「東北経鬼門譜」、成田亨「鬼モニュメント 酒呑童子」「ウルトラマン」「ガラモン」ほか

取材協力:青森県立美術館