3月4日~3月8日

3月4日(月)
「米朝会談、日韓関係...東アジア外交と日本」

ゲスト:古森 義久(産経新聞ワシントン客員特派員)、松川 るい(自民党参議院議員)

二度目の米朝首脳会談を終えて、果たして北朝鮮は、非核化の合意をどこまで本気で実行するのか?
一方、レーダー照射や徴用工問題などで日韓関係が冷え込む中、「3・1」独立運動100周年を迎えた韓国。文政権は日本に対して、いかなる新たな態度を示すのか? 
はたまた、中国大手電子メーカー・ファーウェイの幹部拘束などで、経済冷戦が過熱の一途の米中関係。一方の当事国、中国が「全国人民代表大会」を控え、その動向も気になるところ。
注目の動きが目白押しの東アジア情勢を見つつ、日本外交の進むべき道と課題を、国際派論客二人が緊急分析する。


3月5日(火)
「米中摩擦で苦悩の中国  攻めるトランプ本音は?」

ゲスト:田村 秀男(産経新聞 編集委員)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部 教授)

「中国には苦痛を感じさせ、公平な貿易の方がましだと思わせたい」。こう側近に語ってきたトランプ米大統領。3月1日を交渉期限としていた米中貿易協議は、延長戦に突入。トランプ氏は中国製品への関税引き上げを延期し、最終合意へ習近平主席と首脳会談を開く考えを示した。だが、ハイテク分野やファーウェイ問題など、先が見通せない状況は続く。
米中の思惑は何なのか。日本経済にも影響を与える、米中貿易摩擦の次の展開を読み解く。


3月6日(水)
「大規模自然災害への備え 2019冬・豪雪編」

ゲスト:林 春男(防災科学技術研究所 理事長)

"様々な観測と研究を通して「災害に強い社会の実現」を目指している、防災科学技術研究所。その研究対象のひとつでもある「豪雪」の災害。雪は北国の貴重な観光資源ではあるが、それ以上に思わぬ災害や、生命にかかわる被害を引き起こすことがある気象現象だからだ。
例えば、家屋の倒壊を防ぐために豪雪地の家屋が必ず行わなければならない「雪下ろし」のへ対策。防災科学技術研究所では、「雪おろシグナル」と名付けた新たなシステムを構築し、去年1月から運用を開始。雪国では避けて通ることのできないこの危険な作業の、安全性向上に貢献している。
そんな防災科学技術研究所の研究開発領域は、「生活再建支援」にも及ぶ。大規模自然災害が起きた後の被災者の暮らしを守るため、その活動は続けられている。
今回番組では「日本の防災」の最前線を取材し、「被災地が求めている支援とは何か」についても、再検証する。


3月7日(木)
「AIが切り拓く医療最前線」

ゲスト:中山 五輪男(富士通 首席エバンジェリスト)、杉本 真樹(医師 / ホロアイズCOO)

AI(人工知能)は、日常生活での活用が進んでいる。一方で、なぜAIがその判断をしたのかが理解できず、利用者である私たち人間が、AIへの不安を抱いているのも事実。そこで、現在AI研究の世界では、『説明可能なAI』の開発が進んでいる。
特にその活用が期待されるのが、医療の分野。「なぜAIがその診断をしたのか」を、患者が納得することができるからだ。そして、医療分野でのAIの活用は、様々な効果が期待されている。
医師不足・医療の地域格差の解消や医療費の抑制につながり、さらに、『名医』がいなくなるかもしれないというのだ。それは一体、どういうことなのか? AIの発達で未来の医療がどうなるのかを、わかりやすく解説する。


3月8日(金)
「中国、北朝鮮を巡る米国の思惑」

ゲスト:渡邉 哲也(作家 / 経済評論家)

金曜日は、BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、1週間のゲストの注目発言を振り返りながら、各界の専門家やオピニオンリーダーに意見を聞く。
月曜日の放送では、ベトナムで行われた米朝首脳会談について、トランプ大統領と金正恩委員長の思惑を探った。火曜日は、現在行われている米中貿易協議の行方を聞き、水曜日は「防災科学技術最前線」として、豪雪地帯の難作業である雪下ろしの新しい取り組みについて取り上げた。木曜日は、AIが切り拓くことになるであろう未来の医療を探っている。