3月25日~3月29日
3月25日(月)
「導入から10年 "裁判員制度"を大検証」
ゲスト:四宮 啓(弁護士 / 賛成派)、高山 俊吉(弁護士 / 反対派)
「国民に開かれた司法の実現」の名の下に裁判員制度が導入されて、今年の5月で10年となる。裁判所、弁護士など、法曹界がこぞって賛成しての実施だったが、それは、立場の違いを反映した「同床異夢」のものだった。
「国民への理解」を広げたい裁判所に対し、多くの冤罪を生んだ刑事裁判に「主権者たる国民の参加」による改革を目指した弁護士側。最高裁のアンケートでは「裁判員を務めた9割以上が肯定的な感想を持った」など、プラスの側面が強調されているが、その一方で裁判員の辞退率は7割を超え、無断欠席も増加している。
果たして当初の目的は果たされているのか?裁判員制度、その功罪を考える。
3月26日(火)
「自公連立20年の正念場! 公明党・斉藤鉄夫幹事長に聞く」
ゲスト:斉藤 鉄夫(公明党幹事長 / 衆議院議員)、中北 浩爾(一橋大学 教授)
公明党が自民党と連立を組んで20年。その節目の中で12年に1度の選挙が重なる亥年を迎えた。統一地方選から参院選へと続く総力戦。前回の衆院選では議席減で苦戦を強いられただけに、公明党の正念場だ。
自公連立は、一度民主党政権時に野党に転落するが、関係を保ち続けてきた。相反する主張を展開しながらも、自公連立はなぜ20年続いたのか。そして衆参ダブル選の行方や憲法改正など、今後への対応は?公明党の斉藤鉄夫幹事長に聞く。
3月27日(水)
「児童虐待過去最多 再考 児童相談所問題」
ゲスト:山脇 由貴子(家族問題カウンセラー)、安部 計彦(西南学院大学人間科学部 教授)
昨年の児童虐待事件数は、過去最高の1380件に達した。児童相談所に寄せられる相談件数も増え続け、平成11年に比べて約12倍にもなっているが、その対応に当たる児童福祉司の数は、約3倍しか増えていない。
今月19日には、「児童虐待防止法」と「児童福祉法」の改正案が閣議決定された。児童相談所の「子供の一時保護を担当する部署」と、「保護者の相談を受ける部署」を分け、虐待事案への対応力を高めることが盛り込まれ、また医師、そして措置決定の助言を与えるための弁護士の配置も求めている。
なぜ児童虐待はなくならないのか。そして子どもの命をどう守っていくのか。児童相談所の役割と行政の関わり、地域のサポートなども含め、考察する。
3月28日(木)
「平成最後の本場所総括 平成名勝負列伝」
ゲスト:旭道山 和泰(元小結)、杉山 邦博(相撲ジャーナリスト)
平成最後の本場所となった三月場所は、貴景勝の大関昇進や次代の大相撲界を担う若手力士の活躍が注目された。そんな三月場所を総括しつつ、今回は「平成の大相撲」を名勝負で振り返る。
昭和から平成にかけて大相撲人気を支えた横綱・千代の富士に、伸び盛りの貴乃花(当時・貴花田)が挑んだ伝説の一番を機に、平成の大相撲界は若貴フィーバーへと突き進む。そんな若貴と名勝負を繰り広げたのが、曙、武蔵丸のハワイ勢。そしてその後、時代は朝青龍、白鵬らのモンゴル時代へと移って行った。
平成の時代を飾った名力士たちの名勝負を、たっぷりご覧あれ!
3月29日(金)
「裁判員制度を検証&自公連立20年の功罪」
ゲスト:若狭 勝(弁護士)
金曜日はBS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、1週間のゲストの注目発言を振り返りながら各界の専門家やオピニオンリーダーの方々に意見を聞く。
月曜日は、導入から10年の「裁判員制度」を検証。裁判員制度導入に関わったゲストと、裁判員制度に反対するゲストが激論を交わした。火曜日は公明党の斉藤鉄夫幹事長に、自民党と連立を組んだこの20年を振り返ってもらい、日本政治の課題を聞いた。水曜日は、児童虐待事件数の急増に児童相談所の対応が追い付けていない現状と、その課題を取り上げている。