12月24日~12月28日
12月24日(月)
「2018年総括 米中"新冷戦"時代」
ゲスト:前嶋 和弘(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 教授)、富坂 聰(ジャーナリスト / 拓殖大学海外事情研究所 教授)
2018年は"米中新冷戦"の言葉が象徴するように、アメリカと中国の覇権争いが表面化した1年だった。
7月に米国が制裁関税をかけて以来、報復合戦が繰り返された貿易戦争は、今月、トランプ・習両首脳による会談で"一時休戦"となったが、同時に中国通信機器大手・ファーウェイの孟副会長が、米国の求めによってカナダで逮捕される事件が発生。中国もカナダの元外交官を報復的に国内で拘束するなど、技術覇権をめぐる「ハイテク戦争」に発展しそうな状況だ。
米中関係の1年をふりかえり、"新冷戦"の行方を予測する。
12月25日(火)
「安倍語録で真相暴く! ご飯論法&国会空洞化」
ゲスト: 山田 惠資(時事通信社 解説委員長)、中北 浩爾(一橋大学大学院社会学研究科 教授)
「ご飯論法」や「国会審議の空洞化」......何かと話題になった2018年の政治。森友・加計問題に始まり、6年ぶりの自民党総裁選、終盤は外国人労働者問題で大紛糾となった。
「平成の先の時代に向かって新しい日本を切り開く」と今年を締めくくった安倍首相だが、悲願の憲法改正は仕切り直しの状況に。対する野党は意見対立が続き、終始足並みが乱れた。
この1年の国政を「安倍首相語録」で振り返りつつ、来る2019年の課題や参院選の行方を展望する。
12月26日(水)
「企業不祥事2018 道徳と経済の両立」
ゲスト:佐々木 常夫(東レ経営研究所 / 元東レ社長)、真壁 昭夫(法政大学大学院政策創造研究科 教授)
日産、スルガ銀行に神戸製鋼と、2018年も企業による不祥事が後を絶たなかった。"信用"が一番の売りだったはずの日本企業で、なぜ改ざんや違法取引といった、社会的に大きなダメージを被る不祥事が起きてしまうのか?
そこには、経営者と社員の間にある常識の乖離や、利益至上主義の企業体制など、様々な問題があるようだ。
日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一は、「道徳経済合一説」で、道徳と経済は両立させるべきだと訴えていた。グローバル化の中で日本人が忘れてしまった「道徳」をキーワードに、元東レ社長・佐々木常夫氏と法政大学大学院教授・真壁昭夫氏と共に、企業不祥事をなくす方法とは何か?を考える。
12月27日(木)
「2018総括 スポーツ界の明と暗」
ゲスト:長田 渚左(ノンフィクション作家)、玉木 正之(スポーツライター)
今年一年を振り返るこの一週間の特集。木曜日はスポーツの一年をキーワードで振り返る。体操協会のパワハラ騒動、大学アメフトで発生した悪質タックル、ボクシング協会で発生した不正疑惑と、スポーツ界で発生した不祥事は数え上げればきりがない。その一方で、競泳の池江璃花子選手、弱冠15歳にして日本の卓球界をけん引している張本智和選手など、新しい世代の、若い選手たちの台頭も目が離せない。自国開催オリンピック、パラリンピックを前に日本のスポーツ界はどこへ向かおうとしているのか?
12月28日(金)
「激動の年となるか?2019年を展望」
ゲスト:なし
間もなく2018年も終わろうとしている。今年後半はアメリカと中国の貿易摩擦が拡大し、年末には様々な世界情勢の変化によって世界の金融市場が大荒れとなった。その中心はアメリカ、そしてトランプ大統領であることは間違いない。
2018年に起こった事を今一度振り返って検証し対応、2019年はどんな年になるのか、そして世界経済が抱えるリスク要因は何か、寺島氏が語る。