9月10日~14日
9月10日(月)
「どこまで膨らむ防衛費 脅威は北か中ロか」
ゲスト:森本 敏(拓殖大学総長 / 元防衛相)、小泉 悠(軍事アナリスト)
防衛省は、2019年度予算の概算要求を決め、過去最大となる約5兆3千億円を計上した。予算には、イージスアショア取得に向けた経費が盛り込まれるが、導入の総額がどこまで膨らむのか予想できないという。本当に地上型イージスは必要なのか?
一方、安倍首相は、今週ロシアを訪問する予定だ。日ロは北方領土での経済協力を進めるが、択捉島などではロシア軍が軍備を拡張させているという。防衛費の歯止めはどうなるのか?
9月11日(火)
「側近直撃!自民総裁選 安倍首相・石破氏の戦術は?」
ゲスト:下村 博文(自民党衆議院議員・細田派)、田村 憲久(自民党衆議院議員・石破派)
6年ぶりの自民党総裁選。憲法改正の争点化を打ち出す安倍首相と、政治の信頼回復を訴える石破茂氏の一騎打ちとなった。
党内5派閥の支持を背景に、国会議員票で優位といわれる安倍首相だが、最大の注目点は、国会議員と同じ405票を持つ地方議員票の行方だ。
「首相の座」を争う論戦の行方は? 今後の政局や来夏の参院選への影響は? 首相の出身派閥で党内最大の細田派事務総長・下村博文氏と、石破派・水月会副会長で側近の田村憲久氏に聞く。
9月12日(水)
「米朝首脳会談から3カ月 非核化をめぐる駆け引き」
ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、春名 幹男(国際ジャーナリスト)
去る9日に開催された北朝鮮の建国70周年記念式典。中国の習近平国家主席を招き、過去最大級の軍事パレードが行われるかと注目を集めたが、ICBMのお披露目はなし。さらに結局、習氏の訪朝は見送りなど、式典を巡り見え隠れするのはアメリカへの配慮?しかしその一方で、今も核開発は続いているとの報道もあり、米朝両国の睨み合いは続く。
なぜ、北朝鮮の非核化は進展しないのか?そこから見える米朝の思惑と水面下で進む外交戦略について、半島情勢に詳しい専門家を迎えて考える。
9月13日(木)
「オープンまで一か月 豊洲市場は今」
ゲスト:木村 岳(株式会社日刊食料新聞新社 代表取締役)、渡部 恵子(株式会社洸峰 代表取締役)、中澤 誠(東京中央市場労働組合 執行委員長)
今年10月11日、江戸時代から続く世界最大規模を誇る築地市場は、その役割を終え豊洲へ移転する。豊洲の新市場を巡っては、2001年の移転決定からも、都知事交代によって移転が一時凍結されたり、発見された汚染物質の処理により、移転が当初の予定より2年も先延ばしされたりと、トラブルが相次いだ。
そして17年の歳月が過ぎ、ようやく開場にこぎ着ける豊洲市場。正式オープンを目の前にして、昨今メディアで取り上げられる回数も減っている豊洲市場の"今"は? そして、そこへ移転する業者の思いは?
築地の仲卸業者として豊洲市場へ移転する渡辺恵子さんと、長い築地市場取材歴でその事情を知り尽くした日刊食料新聞新社社長の木村岳さんから、今の豊洲の現状と、移転する業者の率直な気持ちを聞く。
9月14日(金)
「世界経済を揺るがす政治リスク」
ゲスト:白井 さゆり(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
トルコショックをはじめ、いま世界の新興国では通貨が下落し、経済が急激に悪くなってきている。その原因の一つがアメリカの好景気。世界中の資金がアメリカに集まってきているからである。
一方、ヨーロッパでは移民問題を巡り、各国で極右勢力が台頭し政治が大きく動いている。ここまで好調が続いてきた世界経済に変調は陰りが見え、政治リスクも高まってきている。
かたや、日本では日銀の金融政策が大きな曲がり角に来ていると言われている。はたして我が国の金融政策の変更はいつ発表されるのか。かつて日銀審議委員を務めていた、慶應義塾大学の白井さゆり教授に聞く。