第10回 独×仏×スイス 三国国境編!
国境ハンター:江頭ゆい
今回の舞台はドイツ×フランス×スイス...番組初の三国国境編!国境ハンターはベトナム×カンボジア、ノルウェー×スウェーデンに続いて今回で3度目の旅となる、江頭ゆい。
旅の始まりはバーゼル空港から。スイス・バーゼルにある3カ国の国境が接する場所へと向かうと、ロケットのような不思議な形をした国境モニュメントがライン川の畔に立っていた。今回の三国国境編はこのライン川が主な舞台となる。ライン川は古来より重要な国際河川で、またその美しさでも知られているが、現代では通勤路としても使われているようで、ライン川を「泳いで」仕事へ向かう人々も多い。ハンターも地元住民を真似てライン川を泳いでみるのであった...。ライン川を上流へと遡り、絶景のライン滝へと到着するハンター。さらに上流へと向かいライン川の水源・ボーデン湖へ。ここで国境を渡りドイツへと入国、コンスタンツへと到着すると、スイスからの買い物客でごった返す様子に驚くのであった。
今度はライン川を下り、フランス・ドイツの国境へ。目指すは仏・独間で5回も国境が変わった町・ストラスブールだ。この町のシンボルと言えば、アルザス地方のどこからでも目にすることができる巨大な大聖堂。世界遺産にも登録されている。この大聖堂を見学していると、なんと仏・独両国の警察官が並んで一緒にパトロールしている現場に遭遇!何度も国境が変わったストラスブールならではの特別な事情に驚くハンター...。さらに世界遺産に登録されている旧市街を訪れると、そこは...プティット・フランスと呼ばれる素晴らしい景観の町並み。ドイツでよく見かける木骨組の家並みをフランスでも堪能することができる。この町で出会った伝統の菓子職人から、仏独国境の長年の歴史についての話を聞くハンター。国境の歴史は、いわば戦争の歴史でもあった...。
続いてはスイスとフランスの国境を目指し、スイスのラ・ショー=ド=フォンへ。この町は時計の町としても有名でジラール・ペルゴやタグ・ホイヤーの本社があることでも知られている。ここでハンターは伝統の時計職人を訪ね、その技の真髄を目の当たりにするのであった。また食事をともにしながらスイス独特の「民間防衛」の話を聞き、スイスが永世中立国であるがゆえの、この国ならではの「国境意識」を知ることとなる。国を守るために存在する、「国境」が確かにそこにはあった。スイス・フランスの国境の真上に建つホテルで一泊した後、ハンターはジュネーブを目指す。国際関係機関が軒を連ねるこの街でハンターが訪れたのは、セルン(CERN・欧州原子核研究機構)。ノーベル賞受賞につながる発見があるなど、世界中の物理学のエリートが集まる世界最大規模の研究所だ。国境を越えて集合する人類の「叡智」。なぜこの街にこれほどまでの研究施設が誕生した理由とは...?それは奇しくも今回の旅でハンターが見てきた「国境のリアル」と深い関係があった。