8月27日~31日
8月27日(月)
「観光立国へ!鍵握る中国『富二代』」
ゲスト:王 煒 (おう・い)(春秋グループ日本代表)、劉 瀟瀟 (りゅう・しょうしょう)(三菱総合研究所研究員)
東京五輪に向けインバウンド戦略に力を入れる日本。外国人旅行者の数も順調に伸びているが、最も多いのが中国からの観光客だ。「爆買い」のイメージが強い中国人だが、今後、インバウンドの重要なターゲットになるのが若い世代の富裕層。彼らは、三ツ星レストランで食事をし、高級品を買うなど消費額も大きいという。日本でLCCや旅行業などを展開する「春秋グループ」も、富裕層の個人客に向けたサービスの充実を図る。彼らが望むのは、リゾート地での体験型の観光だという。中国からの訪日客が望む「おもてなし」とは何か?日本が「観光立国」になるための課題を考える。
8月28日(火)
「その言葉遣い大丈夫? 辞書編むプロの極意は」
ゲスト:飯間 浩明(国語辞典編纂者)
「どの言葉も自分の持ち場で、一生懸命に人のために働いている。その役割を軽視すべきではない」。こう語るのが、国語辞典編纂者の飯間浩明氏。辞書の材料となる新たな言葉の用例を、活字媒体、放送やネット、街角から採集する‟日本語ハンター"だ。
新語の発掘は1年で約4000語。また、「ほぼほぼ」「ハンパない」「ポチる」など、世相を映す言葉の背景も丹念に調査。知っていると互いに気持ちよく過ごせる‟言葉の遣い方"とは?その極意を伝授!
8月29日(水)
「サマータイム制の光と影」
ゲスト:上原 哲太郎(立命館大学情報理工学部 教授)、細川 昌彦(中部大学中部高等学術研究所 特任教授)
2020年東京五輪の暑さ対策として、政府・与党内で検討されている「サマータイム」。暑さ対策だけではなく、経済効果や省エネ対策にも期待が持てるのだという。しかし、長年サマータイムを実施してきたロシアでは2011年にこれを廃止。EUでも現在、廃止を検討中だとされる。そこには、経済的なメリット以上となるデメリットがあるというのだ。 秋の臨時国会にも法案が提出されるかもしれない、サマータイム。メリットとデメリットをあぶり出し、サマータイムの是非を考える。
8月30日(木)
「"海を殺す" プラスチック汚染問題」
ゲスト:高田 秀重(東京農工大学環境資源科学科 教授 )、堀田 康彦(公益財団法人地球環境戦略研究機関 プリンシパルポリシーアナリスト)
今、世界中で話題になっている"海のプラスチックごみ"問題。2050年にはプラスチックごみが魚の量を上回るとも言われており、待ったなしの問題となっている。海洋生物が「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細なプラスチックを誤飲し、そして食物連鎖によって我々の食卓にも影響を与えている可能性があるという。
今年1月には、中国がプラスチックごみの輸入を禁止し、6月に開催されたG7では「海洋プラスチック憲章」という国際的な取り決めがまとめられた。さらに飲食業大手が次々に使い捨てプラスチックストローの廃止を打ち出すなど、世界中でプラスチックごみの規制は広がりを見せている。
深刻化が進む"海のプラスチック汚染"について考える。
8月31日(金)
「欧州・中東情勢を徹底分析」
ゲスト:なし
イギリスのEU離脱が来年に迫りメイ政権はその準備を進めているが、先月、EU離脱の強硬派だったデービス離脱担当大臣とジョンソン外務大臣が辞任した。両氏はEUからの完全な離脱を求める強硬派として知られ、メイ首相が示した離脱後の通商関係を規定する基本方針に反発していた。これによりEU離脱交渉の行方に影響が出るのではないかとの懸念が出てきている。果たしてどのような形でEU離脱が行われるのか。また「反移民」が各国で吹き荒れる中、今後ヨーロッパはどのような道を歩んでいくのかを考える。