第7回 西郷隆盛 維新の英雄 波乱の人生
幕末、新政府軍を率いて江戸無血開城を実現するも、元武士たちの総大将として西南戦争をするに至った西郷隆盛。
皮肉にも自らがつくりあげた明治政府と戦い、無念の死を遂げた"維新の豪傑"だ。体制に反旗を翻したにもかかわらず、その大らかな性格と男気に溢れる生き方は今も多くの人々から尊敬を集めている。だが、そんな西郷隆盛の原点が、南国の離島ににあったことはあまり知られていない。
実は、奄美大島、沖永良部島と、合わせて5年に渡る島流し生活を過ごしていたのだ。
討幕運動に疲弊した心と身体を癒したわずかな安息の時。人に愛された西郷隆盛はどのような生活を送っていたのだろうか?ヒカンザクラが咲く奄美大島と沖永良部島を訪れ、島民との心温まるエピソードと共に、西郷が乗ってきた船が係留された「西郷松」や恋女房・愛加那と過ごした西郷南洲謫居跡などを巡り、西郷が離島で過ごした束の間のときに迫る。