6月4日~6月8日
6月4日(月)
「改めて考える日報問題」
ゲスト:伊藤 俊幸(金沢工業大学虎ノ門大学院教授 / 元海上自衛隊 海将)、川又 弘道(元陸上自衛隊 陸将)、伊勢﨑 賢治(東京外国語大学大学院教授 / 元国連PKO幹部)
防衛省はイラク日報についての調査結果を公表し、南スーダン日報からつづく一連の問題に一応の終止符をつけた。文民統制や自衛隊組織の体質など多くの疑問が浮き彫りになり、「戦闘」なのか「小競り合い」なのか、表現の問題もクローズアップされた。
そもそも、自衛隊の日報とはどんな状況でどう記録されているのか?"作戦情報"が含まれる自衛隊文書の開示の在り方はどうあるべきか?
日報問題から自衛隊の海外派遣の課題が浮かびあがる。自衛隊OBや元国連PKO幹部による提言。
6月5日(火)
「森友・加計問題で与野党激論 政治不信にどう対応?」
ゲスト: 田村 憲久(自民党 衆議院議員)、逢坂 誠二(立憲民主党 衆議院議員)
終盤国会の攻防が山場を迎えている。与野党の対立法案が、『働き方改革関連法案』と『カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案』だ。「議論が尽きれば採決は当然」とする与党に、野党は不信任決議案などで徹底抗戦の構え。
一方、混迷深まる森友・加計問題。安倍首相の説明に「納得できない」とする世論の声は依然多い。疑念は解消されるのか、さらに深まるのか?そして重要法案の行方は?自民党、立憲民主党の政調会長代理が激論する。
6月6日(水)
「混迷国会~政治家の責任の取り方とは?」
ゲスト:鈴木 哲夫(ジャーナリスト)、角谷 浩一(政治ジャーナリスト)
通常国会会期末に向け、政府が最重要視する「働き方改革関連法案」や「統合型リゾート実施法案」を成立させたい与党。しかし「モリカケ問題」はいまだ収束することなく、疑惑は深まるばかりで国会は混迷。国民はウンザリで内閣不支持率は右肩上がり...。
長期政権のおごりなのか、強引に国会運営を進める安倍政権だが、果たして、これらの問題の責任を誰が取るのだろうか? 「伝家の宝刀」である衆院解散も囁かれる中、「政治家の責任の取り方」を考える。
6月7日(木)
「外国人記者が語る米朝会談の行方」
ゲスト:ジェームズ・シムズ(フォーブス誌記者)、ティム・ケリー(ロイター通信社 日本支局記者)
3月末の金正恩委員長の電撃訪中で、一気に加速を始めた朝鮮半島情勢。間もなく開催される初の米朝会談のメインの議題は、中朝会談の席上で明らかになった「朝鮮半島の非核化」だと見られている。
米朝会談に臨むアメリカ、そして北朝鮮の思惑はどこにあるのか? そして会談で朝鮮半島の非核化議論は加速するのか?
海外メディアはこの米朝会談をどのように見ているのか。トランプ大統領就任以来、厳しい目でトランプ政権を見続けてきたフォーブス誌記者のジェームズ・シムズ氏と、ロイター通信社記者のティム・ケリー氏が、外国人記者の立場で見た米朝会談と朝鮮半島情勢を語る。
6月8日(金)
「変わる都会の団地と中国残留孤児問題」
ゲスト:河合 弘之(弁護士)、大島 隆(朝日新聞BLOBE副編集長)
月刊『朝日新聞GLOBE』とのコラボ企画シリーズ。今回は、東京に隣接する埼玉県川口市の芝園団地の現状から、都会の団地が抱える問題を取り上げる。
芝園団地には現在約5000人の住民が住んでいるが、その半数が外国人で、中でも中国人が多い。そもそも外国人の入居は許されていなかったが、中長期の在留資格を持つ外国人も借りることが可能になったことで、このようなことになったという。
半数が外国人という中で、住民同士はどう共存しているのか、自らもこの団地に住む大島氏が語る。また、中国残留孤児の問題に取り組んでいる河合弁護士には、その問題の本質について聞く。