第5回(5月18日) 伝統を守るために変える伝統
前人未到の夏季インターハイ14連覇。出身者には松岡修造(留学のため中退)、福井烈、岩渕聡など日本のテニス界を築いてきたプレーヤーを輩出してきたテニスの名門中の名門が福岡の柳川高校男子テニス部。しかし、2008年部内での選手の暴力事件が発覚し、その年の大会出場を辞退。全国大会連続出場記録が途絶えてしまう。
その後、部内の体制を改革し、再スタートを切った柳川。2009年からは卒業生で元プロテニスプレーヤーの本村剛一さんがコーチに就任、新たな風と古き良き伝統をマッチングさせ、古豪復活を目指し邁進している。
昨今は通信制高校の躍進が目立ってきている。なぜなら高校生の時代から世界を転戦し、将来プロ選手を目指す傾向になってきているため、登校の必要がない通信制高校に良い選手が集まってしまうからだ。そんな中、奮闘している柳川の伝統は「練習量」。週7回の練習と寮生活で培った信頼関係とチームワークで6年ぶりの日本一を目指す。