3月12日~16日
3月12日(月)
「習近平 憲法改正で終身独裁?」
ゲスト:朱 建榮(東洋学園大学教授 政治学者)、倉重 奈苗(朝日新聞政治部記者)
3月11日、中国の国会に当たる全人代(全国人民代表大会)で、国家主席の任期を撤廃する憲法改正案が可決される見通しだ。これにより、習近平氏は長期政権への足場を固めることになる。全人代では政府人事も注目される。習氏の"盟友"王岐山氏の副主席就任など、多くの側近を配した布陣が有力視されるが、巨大な権力を手に"強国化"を進める習氏が最終的にめざすものとは?米中関係、そして日本への影響は?専門家にうかがう。
3月13日(火)
「米朝首脳会談へ思惑は? 金正恩野望と戦術読む」
ゲスト:礒﨑 敦仁(慶應大学法学部 准教授)、奥薗 秀樹(静岡県立大学国際関係学部 准教授)
トランプ米大統領が金正恩委員長からの要請を受け入れ、5月までに米朝首脳会談に応じる意向を示した。実現すれば、核・ミサイル問題を巡り対立を深めていた両国が歩み寄る形となる。4月末予定の南北首脳会談とあわせて、急展開を見せる朝鮮半島情勢。これまでの挑発的な言動から一転、融和演出は地域の緊張緩和につながるのか、それとも経済制裁を逃れる偽りの戦術か?
また、米朝の仲介に出た韓国・文在寅大統領の狙いは?正恩氏の「非核化カード」で、米朝が急接近すれば日本はもはや蚊帳の外に!? 北朝鮮・韓国の専門家が最新動向を読み解く。
3月14日(水)
「なぜ、アメリカは銃規制をできないのか?」
ゲスト:中林 美恵子(早稲田大学社会科学総合学術院 教授)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部 教授)
アメリカで再び起こった銃乱射。17人の犠牲者を出したフロリダ州パークランド高校の事件をきっかけに、銃規制へ向けた世論が湧き上がっている。しかし、トランプ大統領は「教師が武装することを支持」し、さらには「規制すべきは銃ではなくゲーム」といった反規制を表明。なぜアメリカは銃を規制できないのか?
そこには、500万人の会員を背景に多額の資金を得てロビー活動を展開する、アメリカ最強の圧力団体・NRA(全米ライフル協会)の存在が!
さらに、合衆国憲法修正第二条に「市民の武装権」が明記され、「自分の身は自分で守る」という、アメリカ人ならではの常識があった。日本人の常識では図れない、アメリカ人と銃の関係を考える。
3月15日(木)
「徹底検証・転機を迎えた欧州情勢」
ゲスト:伊藤 さゆり(ニッセイ基礎研究所)、伊藤 英一(共同通信社 外信部副部長)
連邦議会総選挙から6か月も足踏みが続いていたドイツが、大連立政権樹立に向けて動きだした。一方、「失業」と「移民」という大きな問題に直面しているイタリアでは、総選挙でEU懐疑派の右派『同盟』が躍進し、欧州情勢はまたもや混沌としてきた。ユーロ圏の経済は景気拡大のペースが上がっているが、ECBの金利引き上げによって予想される通貨高などのリスクもあり、目を離すことができない。そして英国のEU離脱まで、あと1年。当面の山場は22日から始まるEU首脳会議であり、協議は難航必至と予想されている。果たしてこの先の展開は、どうなるのか? 大きな転機を迎えた欧州情勢を徹底検証する。
3月16日(金)
「この春に読みたい厳選5冊」
番組恒例となった、寺島実郎が選んだ本を紹介するシリーズ第6弾。
東京九段にある「寺島文庫」は寺島実郎が厳選した国内外の名著を約6万冊所蔵した私設の図書館。今回は寺島実郎がこの春に読んで欲しいと厳選した5冊を紹介し寺島流の読書術を語る。歴史小説が好きな人に薦める山本周五郎が書いた本や中国残留孤児のその後を追った本、また動物の賢さを探求した本や寺島実郎の最新刊なども併せて紹介・解説する。