2月5日~9日
2月5日(月)
「新局面 日中改善にかじ切る安倍政権」
ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信社ワシントン支局長)、柯 隆(富士通総研経済研究所 / 主席研究員)
日中平和友好条約締結40周年にあたる今年、安倍政権は中国との関係改善に意欲を見せている。通常国会の召集日、安倍首相は「日中関係を新たな段階へと押し上げる」と演説。河野外相は就任後初めて中国を訪れた。「中国包囲網」ともいわれる政策を進めてきた安倍政権が、一転、「一帯一路」構想に前向きな姿勢を示し、首脳同士の相互訪問を呼びかけるなど雪解けムードも漂うが、習近平氏の訪日は見通しが立たず、尖閣を巡るにらみ合いも続いたままだ。果たして、日中関係は改善に向かうのか?日中それぞれの思惑を探る。
2月6日(火)
「北朝鮮 核で半島統一狙う戦略! 五輪前で金正恩指令は」
ゲスト:磐村 和哉(共同通信社編集委員)、武貞 秀士(拓殖大学海外事情研究所 特任教授)
平昌五輪で韓国と北朝鮮が急接近。南北協議を経て、次は「南北の首脳会談」という声も聞こえてくる。これに対し、韓国世論は「北朝鮮に譲歩し過ぎ」と、文在寅政権への批判が絶えない。
‟五輪休戦"を利用しながら、核・ミサイル開発に邁進する北朝鮮は、トランプ米政権との対話・交渉カードとしてだけでなく、朝鮮半島統一のために「核の完成」を目指しているとされる。
国際社会からの制裁・圧力が続く中、今、金正恩委員長は何を計画し、実行しようとしているのか。その思惑に迫る。
2月7日(水)
「人口減少社会の『未来年表』」
ゲスト:河合 雅司(産経新聞社論説委員)
人口が減少する日本でこれから起きることを赤裸々に記した「未来の年表」が話題沸騰中。その著者である河合雅司氏が生出演。2024年には全国民の3人に1人が65歳以上、2033年には3戸に1戸が空き家に。さらに2040年には自治体の半分が消滅の危機に陥るなど、このままだと経済はおろか日本という国自体が破綻してしまうというという。少子化による「働き手不足」の救世主はAIか?移民か?「超高齢社会」と「少子化」の現状を挙げ、対策を考える。
2月8日(木)
「仕事の生産性はドイツ人に学べ」
ゲスト:隅田 貫(メッツラー・アセットマネジメント / シニアアドバイザー)、マライ・メントライン(TVプロデューサー・翻訳家)
精密なモノづくりに拘り、ともに高品質なモノづくりの国として評される日本とドイツ。ともにほぼ同じ国土面積を持ち、GDPも世界3位と4位と非常に似ている両国にとって、最も異なるのは「仕事の仕方と生産性」。休暇を取ることが法律で強制され、残業する事が法律で厳しく禁じられているドイツは日本より年間労働時間が350時間も短い。しかし労働時間が短いにもかかわらずドイツの生産性は日本の1.5倍を叩きだしている。なぜドイツは短い労働時間で高い生産性を出すことが出来るのか?日本とドイツの働き方はどこが違うのか?「短時間労働と高生産性」を誇るドイツの在り方は働き方改革が叫ばれている日本にとって学ぶべき部分が多いはず。邦銀在独駐在員とドイツ国内企業で20年勤務の経験を持つメッツラー・アセットマネジメント隅田 貫氏と、在日10年のTVプロデューサーで翻訳家のマライ・メントラインさんのお二人から日本人とドイツ人の働き方の違いを聞く。
2月9日(金)
「トランプ政権の1年を検証」
ゲスト:藤原 帰一(東京大学大学院教授)
アメリカのトランプ大統領の就任から1年が過ぎた。ロシア疑惑や北朝鮮問題など大きな問題を抱える一方、アメリカ経済は好調を維持しており、多少の混乱の中でもなんとか政権は維持しているように見える。
この1年間をどう見るか。また先日行われた「一般教書演説」や公表された「核戦力体制見直し」でトランプ大統領は何を考えているのか。東京大学大学院教授の藤原帰一さんに聞く。