12月1日放送 宗教改革500年と印刷技術革命
ゲスト:樺山 紘一(印刷博物館館長)
今年2017年は、ドイツの神学者マルティン・ルターによって始まった宗教改革から500年の節目の年に当たる。キリスト教徒が少ない日本はこの宗教改革運動はあまりよく知られていないが、この運動が広がった背後にはグーテンベルグによる活版印刷の発明があり、今では画期的な印刷革命と言われている。それまで主流だった木版印刷に比べて格段に、きれいにそして大量に仕上がる印刷物が発行できることもあって、情報の伝達は格段に進んでいった。今回は印刷博物館館長、東大名誉教授で西洋史の権威でもある樺山紘一氏に、印刷技術が果たした文化的役割と宗教改革500年の意義について聞く。