12月11日~15日
12月11日(月)
「急浮上!幕を開けた大増税時代」
キャスター:岩田 公雄
ゲスト:藤巻 健史(日本維新の会参議院議員 / 元モルガン銀行東京支店長)、森信 茂樹(中央大学法科大学院教授 / 東京財団上席研究員)
今月、与党の税制改正大綱がまとまる。注目されるのは所得税改革だ。年収800万円超の会社員などの給与所得控除が削減されるかわりに、すべての納税者の基礎控除が10万円引き下げられる見通しだ。増税でサラリーマンの懐が苦しくなることも予想される。選挙後に急浮上した増税策の狙いとは何か?また、2019年に予定される消費増税は、その使い道が変更されたが、日本の財政はどうなるのか?安倍政権の税と財政政策を問う。
12月12日(火)
「今年の国会なぜ不毛か 与野党議員の本音に迫る」
キャスター:岩田 公雄
ゲスト:後藤田 正純(自民党衆議院議員)、階 猛(希望の党衆議院議員)
与野党の党首が1対1で質疑する党首討論は、2000年に導入されたが、今年はゼロ開催だった。本格論戦の場となる衆院予算委でも、民進党の分裂で野党乱立の結果、論点が散漫に。また、質問時間の配分をめぐる与野党の応酬がなされるなど、言論の府は大きな曲がり角に来ている。
国会が不毛と言われる中で、論戦をどう深めていくか。政治に緊張感を持たせるためには、何が必要か。
2017年の政局を振り返り、「安倍一強」が続く中での今後の攻防を自民、希望の議員に迫る。
12月13日(水)
「このままじゃ年を越せない!?人材難の中小企業」
キャスター:岩田 公雄
ゲスト:友田 信男(東京商工リサーチ情報本部長)、 諏訪 貴子(ダイヤ精機株式会社代表取締役社長)
東京商工リサーチの調査によると8月から10月に1000万円以上の負債を抱えて倒産したのは、中小企業ばかり。最近の傾向で多いのが『人材難倒産』なのだ。後継者がいない、求人しても人が来ない、従業員の退職の影響、人件費高騰といった理由で、倒産する中小企業が多くなっている。さらに、技術を持ち、黒字であるにもかかわらず人手不足や後継者がいないことから自主廃業をする中小企業も。今まさに、年内いっぱいで廃業を選ぶ中小企業経営者もいるかもしれない。日本を支えてきた中小企業の事業承継や働き方改革を考える。
12月14日(木)
「AIが作る未来 その光と影」
キャスター:岩田 公雄
ゲスト:大内 伸哉(神戸大学大学院教授)、阿部 周一(毎日新聞科学環境部記者)
医療、金融、エンターテインメント...様々な分野での活用が進むAI(人工知能)。みずほフィナンシャルグループは、AIの活用を進めて、業務を効率化し収益性の向上を図ることを発表。この社内構造改革により、2割の店舗と1万9000人もの人員が削減される。
コスト削減や会社の経営体質強化に対して大きな貢献が期待される一方、総務省の情報通信白書でも取り上げられているように、「雇用機会が減少するというマイナス面もある」と指摘する声も上がっている。
果たして、人工知能技術の進化は、少子高齢化が加速する日本の社会をどのように変え、暮らしと働き方にどのような影響を与えることになるのか。新たに生み出される仕事、消えゆく仕事とは?
未来を見越して、どのような法整備が必要となってくるのか。AIがもたらす未来の「光と影」を徹底検証する。
12月15日(金)
「人口減少時代の国土計画」
ゲスト:大石 久和(土木学会会長)
「コンクリートから人へ」という言葉が一時語られ、その影響もあって公共事業費は年々削られていった。そんな中、現在も日本各地で作られ続けている高速道路。人口減少時代にあって、新しい高速道路はこれからも必要なのか?そして高速道路が果たしてきた役割とは何だったのか。
また2027年に完成予定の東京―名古屋間のリニア新幹線を巡り、日本にはどんな影響が出るのか?
今こそ高度経済成長時代に策定された「国土計画」とは別の「新しい国土計画」が必要だと語る、土木学会の大石久和会長に聞く。