10月2日~6日

10月2日(月)
「日本柔道大躍進! 金メダルへの秘策あり」

ゲスト:金野 潤(全日本柔道連盟強化委員会 委員長)、山田 利彦(全日本柔道連盟強化委員会 副委員長)、二宮 清純(スポーツジャーナリスト)

"復活・日本柔道"と言われて久しい。去年のリオ五輪では、男子は全階級、女子も5階級でメダルを獲得。今年は、8月下旬の世界選手権・個人戦で、金7個を含む12個のメダル、7階級制覇は1999年大会に並ぶ2番目の好成績だった。また、初めて行われた男女混合団体も初代王者に輝くなど大躍進だ。しかし、男子90kg級と女子63kg級は代表選手がケガで不参加。代わりの選手を出せない階級層の薄さ、エースに続く第2の選手育成が急務となっている。3年を切った東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本柔道はどう舵取りをしていくのか。展望は?全柔連強化委員会の2トップに聞く。


10月3日(火)
「財政再建やる気なし?消費増税の使途を問う」

ゲスト:飯田 泰之(明治大学 政治経済学部准教授)、内野 雅一(帝京平成大学 教授)

安倍首相は、消費税収の使い道を教育無償化にも広げる意向を示し、衆院選の争点の一つに掲げる。2019年10月の消費税率10%への引き上げで得られる5兆円超の使い道を変え、財源に充てる考えだ。しかし、消費税の使い道を拡大することは、国の借金を増やすことに。基礎的財政収支を20年度に黒字化する目標を先送りするなかで、財政再建をどうするのか。自民党と増税凍結を打ち出す希望の党が対決する今度の衆院選。消費増税の使途を専門家に聞く。


10月4日(水)
「男子プロゴルフ人気復活への一手!」

ゲスト:大西 久光(JGTO副会長)、佐藤 信人(プロゴルファー) 

日本男子プロゴルフ界のエース・松山英樹のプロ4年目シーズンは、キャリアベストと言える成績だった。来シーズンこそ、悲願の日本人初のメジャー制覇を誰もが期待している。しかし、日本国内を見てみると、男子プロゴルフの人気は低迷しているといえよう。松山英樹のアメリカでの活躍が、国内ツアーに反映されていないのが現状だ。
そこで、ゴルフの原点に回帰しようと、2003年以来ツアーに復活したのがマッチプレーだ。8月と9月の2週に分けて行われた『ISPSハンダマッチプレー選手権』は、ツアー最高の優勝賞金5千万円をめぐって激しい戦いが繰り広げられた。その戦いから見えてくる、男子プロゴルフ人気復活の一手とは?


10月5日(木)
「アメリカ経済好調の何故」

ゲスト:大槻 奈那(マネックス証券アナリスト)、島田 晴雄(首都大学東京 理事長)

2009年に始まったアメリカの景気拡大局面は9年目に突入。史上最高値を更新するダウ平均、雇用統計や個人消費の動向を反映するケースシラー指数も堅調。オバマ×バーナンキ時代の金融政策が蒔いた種が結実したかたちで、イエレン議長は「景気刺激策は、もはや不要」としてFRB資産は縮小に向かっている。
トランプノミクスへの期待値は極めて低いものの、マーケットのマインドは「そんな悪いことにはならないだろう」と楽観的。この心理的要因が今のアメリカ経済を支えている。しかし、一方でNYCの不動産価格がサブプライム問題発覚時代以上に跳ね上がっていたり、個人消費を支えているローン残高が膨れ上がるなど危険な兆候も...。
きな臭い世界情勢の中、2極化が進み、パラサイトシングル問題なども浮上するこのおかしな好調はいつまで続くのか?徹底検証する。


10月6日(金)
「化石燃料の行方とエネルギー革命」

ゲスト:畑中 美樹(国際開発センター研究顧問)、石井 徹(朝日新聞編集委員)

世界経済に大きな影響を与える原油価格。2001年のアメリカ同時多発テロ前は1バレル27ドルだったものが、その後高騰し、2008年には1バレル145ドルという高値を付けた。しかしリーマンショック後には26ドルにまで急落するなど原油価格は近年乱高下を続け世界経済は大打撃を受けた。日本を始め多くの国が脱石油を掲げ、自然エネルギーの利用促進へと舵を切った。そんな中、原発の稼働にブレーキをかけた日本で、再び脚光を浴びたのが石炭だ。2015年の時点で日本のエネルギーの実に32%が石炭から作り出されている。今後、石炭はどのように利用されるのか。中東のエネルギー事情に詳しい畑中美樹氏と朝日新聞の石井徹編集委員に聞く。