10月16日~20日

10月16日(月)
「帰国15年の蓮池薫氏 拉致問題解決への道筋」

ゲスト:蓮池 透(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 元事務局長)、青木 理(ジャーナリスト / 元共同通信ソウル特派員)
VTR出演:蓮池 薫(拉致被害者 / 新潟産業大学准教授)

北朝鮮による拉致被害者が帰国して15年が経った。だが、この間、拉致問題は一向に進展を見せず、高齢化した被害者家族達は、肉親との再会を待ちわびながら、拉致問題の風化を懸念している。現在、新潟に住む拉致被害者・蓮池薫氏に取材し、現在の心境を聞くほか、薫氏の兄である透氏に、当時の状況や被害者家族の思いを聞く。拉致問題が解決しないのはなぜか?核・ミサイル開発で北朝鮮情勢が緊迫する中、拉致問題解決に向けて日本が取るべき道とは?


10月17日(火)
「黒田緩和に出口策ナシ 前日銀審議委が警告!」

ゲスト:木内 登英(前日銀審議委員/野村総研エグゼクティブ・ エコノミスト)、福本 容子(毎日新聞論説委員)

日銀が「異次元緩和」を始めてから4年半。「2年で2%のインフレ目標」を掲げた未曽有の規模の金融緩和は、当初‟黒田バズーカ"と称された。しかし、物価上昇は鈍く、目標達成時期の先送りは6回に及ぶ。この中、いまの金融政策が続くことに対して、「このままでは副作用が出る」として警鐘を鳴らすのが、2012年から5年間、日銀審議委員を務めた木内登英氏だ。現在の金融緩和策をどうすべきか。今後の日銀はどうあるべきか。木内氏に聞く。


10月18日(水)
「衆院選の焦点"日本の防衛政策"を考える」

ゲスト:森本 敏(元防衛大臣)、香田 洋二(元海上自衛隊自衛艦隊司令官)

アメリカと北朝鮮の関係悪化に伴い、緊張感がピークに達した朝鮮半島情勢!いつミサイルが降り注ぐか分からないこのタイミングでの衆議院解散を、安倍首相は「国難突破解散」と銘打った。
そんな中、8党の党首討論会で"敵基地攻撃能力の保有を目指す"と表明したのは「日本のこころ」ただ一党。本来、選挙の重要テーマである日本の防衛政策に、各党とももっと踏み込むべきではないのか?そこで、元防衛相の森本敏氏と元自衛艦隊司令官の香田洋二氏をゲストに、現実的で効率の良い防衛政策とは?日本が保有すべき「力」について様々な角度から掘り下げる。


10月19日(木)
「党首街頭演説で政策徹底検証」

ゲスト:平田 崇浩(毎日新聞 政治部編集委員)

10月10日の衆院選公示を受け、本格化する各党の政策論争。安倍首相は経済指標改善を「実績・成果」として強調し、消費税の使途変更を軸にした少子高齢化問題の克服とアメリカとの連携による北朝鮮問題への圧力路線に重点を置いている。
一方、野党各党は「安倍一強体制打破」を目指し、基本政策を調整。争点となるのは、消費増税、安保法制、憲法改正、そして原発問題など...果たして有権者は、この論争をどのように評価するのか。22日の投票を前に繰り広げられる各党党首による「街頭演説」を徹底分析し、世論調査が示す国民の声も含め選挙の行方を占う。


10月20日(金)
「近代史の日本とインド」

ゲスト:竹中 千春(立教大学法学部教授)

人口13億人を超えるインドはまもなく1位の中国を追い越し人口世界一になる見通しだ。名目GDPもフランスに次ぐ世界7位、経済成長率も中国をしのぐペースで拡大を続ける。そんなインドは日本にとって将来、巨大な市場となるのは確実だ。政治的にも2014年の総選挙で歴史的な勝利を収め就任したモディ首相の大胆な構造改革や、金融改革などの影響もあって、インド経済は更なる成長が見込まれている。日本の首相も毎年のようにインドを訪れており、先ごろもインドの高速鉄道に日本の新幹線方式が採用され起工式が行われたため訪印。日本とインドの関係は益々深まっている。またインドは日本では昔から天竺として知られる仏教発祥の地でもある。インド経済の実体と近代史におけるインドと日本の関係を立教大学の竹中千春教授に聞く。