第10回 嵯峨嵐山~癒やしの国宝・仏像巡り~
今回は、京都市右京区・嵯峨嵐山にある清凉寺を訪ねる。
清凉寺は、平安時代の987年に創建された浄土宗の古刹。三国伝来の国宝・釈迦如来立像を本尊にしており地元では「嵯峨釈迦堂」の名で親しまれている。また、この地には、源氏物語の主人公・光源氏のモデルといわれる源融の山荘があり、融の没後、棲霞寺としたのがこの寺のはじまりとも言われている。
そびえ立つ仁王門をくぐると本堂をはじめ、多宝塔、阿弥陀堂、一切経蔵など多くの伽藍が出迎えてくれる。
番組では、国宝・釈迦如来立像の秘密・魅力について考察すると共に、棲霞寺の本尊で美しい顔立ちで知られる国宝・阿弥陀三尊像や多くの貴重な仏像に触れながら、静寂に包まれた清凉寺の魅力を訪ねる。また、渡月橋や竹林の道など、この地ならではの風景も楽しみながら、古くは貴族や文人たちのあこがれの地だった嵯峨嵐山の魅力を散策する。