第9回 夏の大原~知られざる物語~
今回は、避暑地としても人気のある京都市左京区大原にある3つの寺院を訪ねる。
1つ目は、「平家物語」の悲劇のヒロイン・建礼門院徳子が隠棲したお寺として知られる寂光院。多くの参拝者が訪れるこの尼寺には、ある悲しい過去が...。
2つ目は、かつて49もの寺坊を持っていた来迎院。その本堂には、揃って安置されることが珍しいとされる3つの如来像が並んでいる。ここに3つの像が並べられた理由とは?
3つ目は歌でも有名な三千院。作家・井上靖が「東洋の宝石箱」と称した境内の往生極楽院には、国宝・阿弥陀三尊像が安置されている。訪れた人々を癒やしてくれる、この寺院の客殿に隠された先人たちの美意識とは?
番組では、参道にある足湯にも寄り道しながら、のどかな田園風景が広がる夏の大原の美と伝統に触れて行く。