7月28日  日米欧・割れた金融政策の行方

ゲスト:白井 さゆり(慶応義塾大学総合政策学部 教授)

日米欧の経済・金融政策の行方を検証する。混迷を極めているトランプ政権だがアメリカ経済は好調を維持している。ニューヨークのダウ平均株価も連日過去最高値を更新中。しかし先ごろ出たIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しではアメリカのGDPを今年、来年とも下方修正した。いったいアメリカ経済に何か起きたのか?
欧州では英国のEU離脱を巡り、政治的には混乱要因が横たわっているものの、経済は各国の景気回復が進み、金融当局も米国に続きゼロ金利政策を解除する動きが進んでいる。
一方、日本では景気回復の兆しはあるものの、物価上昇の動きが鈍く日銀の出口戦略は全く見えてこない。
出口に向かって進む米国と欧州、その一方で出口の見えない日本には何が必要なのか?二手に分かれていく日米欧の金融政策の行方と世界経済について、昨年まで日銀審議委員を務めた白井さゆり慶應義塾大学教授に聞く。