第8回  国宝・大井戸茶碗の魅力と非公開寺院

kyoto-roman_08.jpg 今回は、京都市北区にある孤篷庵を訪ねます。
孤篷庵は、臨済宗大徳寺派大本山・大徳寺の塔頭で、江戸初期の大名茶人・小堀遠州が1612年(慶長17年)に創建した寺院。数年に1度、特別公開するものの、通常非公開の寺院で、境内に入れるのは大変貴重な機会。
番組では、遠州の優れた造形感覚が伺える北門から玄関に至るアプローチをはじめ、重要文化財の方丈、遠州好みと言われる茶室・「忘筌(ぼうせん)」、書院座敷の「直入軒(じきにゅうけん)」、もう1つの茶室・「山雲床(さんぬんじょう)」、そして、庭園の魅力と美について紐解きます。
また、この寺院には、茶碗の最高峰と呼ばれる国宝の「大井戸茶碗 喜左衛門(きざえもん)」が大切に守り残されている。簡素にして眺めていると吸い込まれるような深みを湛え、数々の戦国武将たちを虜にしてきたこの茶碗。その歴史的価値や美について専門家と共にじっくりと探って行きます。