第7話
思い出を消し去ろうとしたこの10年間の努力。それはあの幼いときの日々の幸せがいかに忘れがたかったかの裏返しにすぎない。昔のままの自分の部屋、そこには「ウンソの部屋」という落書きがそのまま残っていた。夜、2人は故郷の町を歩く。雨宿りした倉庫の軒先、ジュンソにおんぶされて帰った道。懐かしい思い出の数々。だが、そこに現れたシネによって、2人の関係は明らかにされる。そして、育ての母ギョンファの苦しみ、シネの不安を知ったウンソは、自ら身を引こうとするが、ジュンソはそれを引き留める。たとえ兄妹でなかろうと、一緒にいたい。