5月8日~12日

5月8日(月)
「共謀罪 与野党主張を徹底解剖」

ゲスト:山下 貴司(自民党衆議院 議員)、山尾 志桜里(民進党衆議院 議員)

政府が今国会での成立を目指しているテロ等準備罪。重大な組織犯罪を準備した段階で処罰される法律だ。
過去の共謀罪は一般市民にも適用される可能性があるとして3度廃案になったが、今回は東京オリンピック・パラリンピックを見据えたテロ対策であり、政府は過去の共謀罪とは全くの別物だと主張する。
しかし、果たして本当に私たちの生活に影響はないのだろうか?表現の自由、集会・結社の自由などが損なわれるのではないか?警察など捜査機関の乱用は出てこないだろうか?
様々な不安や懸念が交錯する中、与野党の議員にその真意を語ってもらう。


5月9日(火)
「最年少フランス新大統領誕生 為替と株価は一安心?」

ゲスト:山田 文比古(東京外国語大学 教授)、伊藤 さゆり(ニッセイ基礎研究所 上席研究員)

フランス大統領選の決選投票はEU統合の深化を訴えていた超党派のマクロン候補が大差で勝利し、フランス史上最年少の大統領誕生となった。市場は安心感をみせ、今後の為替と株価の動向も注目される。
一方で、移民排斥などを訴えたものの敗北した極右政党・国民戦線のルペン氏は6月に行われる下院選に闘志をみなぎらせている。この結果次第では、再び波乱の可能性も。
今後、日本や欧州にどう影響するのか?政治、経済それぞれの専門家が中長期的に解説する。


5月10日(水)
「韓国新大統領でどうなる?日韓関係、朝鮮半島情勢」

ゲスト:鈴木 琢磨(毎日新聞編集委員)、高 永喆(元韓国国防省 北朝鮮情報分析官)

朴槿恵前大統領の史上初の弾劾によって、5月9日に行われた韓国大統領選挙。北朝鮮情勢が緊張感高まる中で、様々な争点で争われたが、韓国民の選択は?新大統領の人物像とは?そして、新大統領によって、朝鮮半島情勢にどんな変化が起きるのかを分析する。
また、日本は新大統領とどう付き合うべきなのか?日韓合意の取り扱いや、日本総領事館前の少女像の撤去問題など新大統領との間で解決の糸口は、簡単には見つからなそう。それでも、北朝鮮と向き合うために日韓の協力は必要だ。スタジオでは日韓関係の今後について考える。


5月11日(木)
「上司はつらいよ?現代新入社員気質」

ゲスト:前川 孝雄(FeelWorks代表 / 青山学院大学 兼任講師)

今や春の風物詩ともなっている日本生産性本部が発表する『今年の新入社員のタイプは?』調査。今年の新入社員は『ポケモンGO型』だという。
去年の夏に爆発的ヒットをし、それが原因で事故などが相次ぎ社会問題にまでなったゲームだ。
「ゲーム(就活)をやっていればキャラ(企業)は捕まえられるが、めったに出てこないレアキャラ(人気企業)は簡単には捕まえられない」というのが分析のココロだという。
今回はこの『今年の新入社員タイプ』を振り返りながら、昨今の新入社員気質や歴代の社員の気質がどう変わって来たのか、そして『それを使いこなす』上司たちの困惑と苦悩を考え、働きがいのある職場づくりについて人材育成のプロらが分析していく。


5月12日(金)
「トランプ政権と揺れる中国経済」

ゲスト:柯 隆(富士通総研 主席研究員)

トランプ大統領の中国への対応が変わってきた。就任直後は台湾の蔡英文総統と電話会談し、中国を逆撫でする行動をとった。
また選挙戦当初から「中国は為替操作国」と発言し続けた。しかし、習近平国会主席との電話会談や訪米などを経て態度を一変させ、さらに北朝鮮問題が大きくなるにつれて中国を持ち上げ出した。
態度を一変したトランプ大統領を中国はどう見ているのか?そして今後の米中関係はどうなるのか?またここへ来て下落傾向にあった経済が上向き始めたが、再び成長軌道に乗ることはできるのか。富士通総研の柯隆(かりゅう)主席研究員に聞く。