4月10日~14日

4月10日(月)
「プーチンの野望の行方 安倍首相の舵取りは?」

ゲスト:下斗米 伸夫(法政大学 法学部教授)、石郷岡 建(ジャーナリスト / 元毎日新聞 特別編集委員)

17年前「強いロシアの復活」を掲げ大統領となったウラジーミル・プーチン。経済の立て直しを図り成果を上げている一方、シリア情勢、ウクライナ危機、EUとの対立、エネルギー問題など数々の課題も抱えている。
新冷戦時代とも言われる今、ロシアは欧米、中国、中東とどう向き合っていくのか。そして、今月末の日ロ首脳会談で経済問題・領土問題に対し、安倍首相はプーチン大統領にどこまで切り込めるのか。今後の日ロを考える。


4月11日(火)
「民進党前原氏の新戦略 成長に頼らぬ新政策は」

ゲスト:前原 誠司(元外務大臣 / 民進党衆議院議員)、井手 英策(慶応義塾大学 教授)

結党から1年を迎えた民進党。支持率が伸び悩むなか、アベノミクスへの対抗軸を鮮明にしようとする動きが出てきた。
仕掛け人は、前原誠司元外務大臣と社会保障政策でアドバイザーを担う慶応義塾大学教授の井手英策氏だ。
井手氏は、今の日本は「平気で弱者を切り捨てる社会、弱者が弱者をたたく冷たい社会」と評す。
格差社会を抑制するためには、『税の使い方を変えること』、『働きたい人が皆働ける』、『皆が貯蓄できる社会をつくること』と訴える。
新たな社会モデルをどう示すのか。提言する二人の当事者に聞く。


4月12日(水)
「引退!真央感動をありがとう 稀勢の里逆転優勝の裏側」

ゲスト:旭道山(元小結)
コメンテーター:二宮 清純(スポーツジャーナリスト)

3月場所、新横綱としては貴乃花以来、22年ぶりの優勝を果たした稀勢の里。13日目の日馬富士戦で負ったケガの様子から、誰もが無理だと感じていたが、稀勢の里自身はあきらめていなかった。そして、本割・優勝決定戦と照ノ富士を下し、賜杯を抱いた。そこにあったのは、新横綱としての責任感とプライド。さらに、合理的な判断もあったのか...。
稀勢の里の取り組みから、元小結・旭道山が元力士ならではの目線で分析する。さらに、再びブームとなりつつある大相撲の魅力を巡業から、深堀りする。年6回の本場所では見られない、巡業ならではの楽しみ方とは?そして、すでに始まっている5月場所に向けての戦いを解説する。


4月13日(木)
「議論大詰め『天皇退位』」

ゲスト:高森 明勅(國學院大學 講師)、森 暢平(成城大学 文芸学部/マスコミュニケーション学科 教授)

天皇陛下の退位についての議論がいよいよ大詰めを迎える。
今月下旬には「有識者会議」の最終提言をまとめ、国会でも与野党が衆参両院正副議長の「議論のとりまとめ」に合意した。
はたして天皇陛下の退位後はどうなるのか?また、呼称や公務、さらにお住まいや経済問題などはどのように解決されるのだろうか?
皇室問題に詳しい國學院大學講師の高森明勅氏と、「天皇家の財布」などの著書があり皇室の経済問題などに詳しい、成城大学教授の森暢平氏を呼び、これらの問題にどう対処するのか議論する。
また今後の皇室のあり方、秋篠宮さまの処遇や女性宮家の問題も併せて考える。


4月14日(金)
「日米欧の金融政策と英国離脱後のEU」

ゲスト:白井 さゆり(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)

英国のメイ首相がEUからの離脱を通知した。このままいけば2年後には正式にEUを離脱することになる。
EU加盟国が離脱するのは1950年代に始まったヨーロッパ統合の歴史で初めてのことだ。英国のEU離脱でEUの弱体化は進むのか?それとも結束を保つのか、予断を許さない。
また米国ではFRBによる金融政策の出口戦略が加速してきた。またECB=欧州中央銀行も出口戦略へと向かっている。
一方日本の黒田日銀総裁が打ち出している金融政策は依然として出口が見えてこない。二手に分かれていく日米欧の金融政策の行方と世界経済について前・日銀審議委員の白井さゆり慶應義塾大学教授に聞く。