3月27日~31日
3月27日(月)
「大解剖 トランプ政権の交渉術」
ゲスト:海野 素央(明治大学 政治経済学部 教授)
コメンテーター:岩田 公雄(学習院大学 特別客員教授)
大統領就任から2ヵ月が経つトランプ氏。新入国禁止令の執行停止、大統領選挙へのロシア政府介入疑惑など政権への逆風が吹くなかでも、強気の言動は止まらない。
そのトランプ政権による「アメリカファースト」が世界を席巻する中、安倍政権はどう対峙していくのか。無理難題が突きつけられた時、果たして日本は「NO」と言えるのか?
最新のワシントン情報を交えつつ、トランプ政権とその交渉術を分析し、日本の進むべき道を探る。
3月28日(火)
「日米自動車摩擦の行方 麻生氏対ペンス氏が鍵」
ゲスト:渡辺 靖(慶応大学教授 環境情報学部 教授)、安井 明彦(みずほ総合研究所株式会社 欧米調査部長)
コメンテーター:渡部 恒雄(笹川平和財団 特任研究員)
日米首脳会談で合意した「日米経済対話」の初会合が、4月のペンス米副大統領の来日に合わせて開かれる。
2月の会談で「とにかく真面目なおじさんだった」とペンス氏を評価した麻生財務大臣。就任直前までインディアナ州知事を務め、トヨタなど日系企業を誘致した「知日派」だ。
いまやトランプ氏の「弱点」を補強して、日米経済協議の最前線に立つペンス氏。2国間貿易の枠組みや財政・金融政策で、どんな交渉を仕掛けてくるのか。日米貿易摩擦は回避できるのか。アメリカ政治・経済に精通するゲストに聞く。
3月29日(水)
「トランプ大統領に振り回される世界経済の動向は?」
メインキャスター:生島ヒロシ
ゲスト:高田 創(みずほ総合研究所株式会社 常務執行役員・チーフエコノミスト)、湯元 健治(株式会社日本総合研究所 調査部 副理事長)、上念 司(経済評論家)
先日閉幕したG20の共同声明は、これまで毎回入っていた「保護主義に対抗する」という文言が盛り込まれなかった。初参加のムニューシン米財務長官に押し切られた形だ。
また、トランプ大統領が発表した2018年度予算案の概要も、国防費や国境警備費の予算が大きく拡充する一方で、環境対策や対外援助は大幅にカット。まさに『アメリカ第一主義』予算で、世界への影響は計り知れない。結局、世界経済はアメリカに左右されるのが実情なのだ。
そして、日本。4月には日米経済対話が行われる。アメリカから何を求められるのか?自動車がターゲットにされるのか?円安政策の変更を求められるのか?いずれにしろ、日本経済の行く末はアメリカ次第。気鋭のエコノミストと経済評論家が、4月以降の世界、そして日本の景気を占う。
3月30日(木)
「トランプVSメディア『何が真実なのか?』」
メインキャスター:生島ヒロシ
ゲスト:ジェームズ・シムズ(フォーブス誌 記者)、ティム・ケリー(ロイター通信 東京支社)、周 来友(フリージャーナリスト)
トランプ政権が誕生してから2ヵ月。そのトランプ大統領は自分にとって「不都合な報道」を「嘘」と言い放ち、メディアとの対立を深めている。
これまでなかった新しい情報発信ツール"Twitter"を駆使し、あえて「平易な言葉」を使い「短い文章」で支持者を熱狂させるトランプ大統領は、これまでになかった新しいタイプの大統領として世界のメディアを翻弄している。
なぜトランプ大統領は本来味方につけたいメディアとあえて対立を深めるのか?そこにあるトランプ大統領のメディア戦略とは何なのか?そして「トランプVSメディア」の闘いの先には何があるのか?
海外メディアで活躍する気鋭のジャーナリストたちが報道の現場から「トランプ政権のメディア戦略」を問う。
3月31日(金)
「最新技術で甦る江戸時代最後の宣教師」
ゲスト:林 良博(国立科学博物館 館長)、篠田 謙一(国立科学博物館 副館長)
2014年に文京区の「切支丹屋敷跡」から3体の人骨が発見された。その人骨の一つが、江戸時代最後の宣教師と呼ばれている「シドッチ神父」の遺骨であると判明した。
その鑑定を行ったのが国立科学博物館だ。シドッチ神父の顔も3Dプリンタを使い復元することができた。
新しいDNA鑑定の方法やコンピューターの進化により300年前の人物を特定することができるようになってきたが、どのようにして鑑定を行っているのだろうか?
また現在、国立科学博物館では絶滅した鳥類「モア」の骨や、恐竜か鳥類か議論を呼んだ「始祖鳥」の化石など約370展を展示した「大英自然史博物館展」が行われている。
その見どころなどと共に国立科学博物館の林良博館長、篠田謙一副館長に聞く。