第68回 鬼平『江戸捕物のすべて』
ゲスト:勝野洋(俳優)、山本博文(東京大学史料編纂所教授)、伊能秀明(明治大学図書館総務事務長)
今回のテーマは、鬼平こと「長谷川平蔵」
▼ひも解く歴史の謎
①鬼平は江戸中の嫌われ者だった?
②捕物の定番・十手の意外な使い方とは
③裏切り!?出世を阻んだ張本人とは
時代劇の金字塔「鬼平犯科帳」(池波正太郎原作)。その主人公、火付盗賊改方・長谷川平蔵は江戸時代に実在した人物である。鬼平の人情は記録にも残されており、誰からも愛される人気者のイメージだが、史実の長谷川平蔵は江戸中から嫌われていた過去を持っていた。そのことを示す当時の書物に書かれた彼の評価とは。
高い能力を持ちながら町奉行に出世できなかった鬼平。彼の出世を阻んだのは、時代劇では信頼関係にある人物だった。「鬼平犯科帳」で筆頭同心・酒井祐助役として活躍した俳優・勝野洋さんも驚く、時代劇では描かれなかった鬼平の真の姿に、歌舞伎俳優・尾上松也が迫る。