第43回 『富士山信仰』武将が愛し江戸庶民は命がけで登山
今回のテーマは「富士山信仰」。ひも解く歴史の謎は・・・
①徳川家康「度を越した?信仰心」
②富士山噴火は「悪政への天罰」?
③選ばれし登山者「富士講」のしきたり
紀元前より信仰の対象であった富士山。万葉集、古今和歌集にも登場し、室町時代には登拝も一般的になりました。
源頼朝、足利義満、織田信長といった歴史に名を連ねる武将たちにとっても特別な存在だった富士山。特に、徳川家康は富士山をこよなく愛し、天下統一を果たした後には富士山を江戸の象徴として位置付けました。
江戸時代に起こった宝永の大噴火は、時の将軍・徳川綱吉の悪政によるものだとされ、庶民は富士山への畏怖の念を抱き、その一方で人知を超えたものに対する敬意も生まれました。その結果、民衆信仰である「富士講」が流行し、庶民は命がけで登山を行いました。
それほどまでに富士登山にかける思いとは。そして、富士信仰のしきたりとは。
歌舞伎俳優・尾上松也が古地図を片手に謎をひも解きます。
古地図案内人:渡井一信(富士宮市立郷土資料館)、篠原武(ふじさんミュージアム)