第65回 藤原道長自筆日記・国宝「御堂関白記」の謎
今回は、京都市右京区にある陽明文庫を訪ねる。
陽明文庫は、1938(昭和13)年、当時の総理大臣で近衞家29代当主の近衞文麿が設立した。近衞家は摂政・関白という朝廷の要職についた藤原氏五摂家の一つ。陽明文庫は平安時代から幕末に至るまでの公家資料の一大宝庫となっている。
その中でも最も有名なのが、平安貴族の栄華を極めた藤原道長自筆の日記「御堂関白記」。
番組では、長年この書庫を守ってきた文庫長の名和修さんを訪ね、厳重な宝物の保管状況を特別に見せてもらう。また、道長直筆の日記から読み取れる、陰陽師・安倍晴明が担っていた役割や源氏物語の作者・紫式部との知られざる関係などについて専門家の解説を交えながら紐解いて行く。
解説:京都橘大学 福嶋昭治教授 ほか