第34回  傑作選 京都・清水寺と伏見稲荷の謎

傑作選 京都・清水寺と伏見稲荷の謎 第34回

①清水寺 歴史が語る再建の舞台裏
②1300年の歴史 人はなぜ伏見稲荷大社に向かうのか?

歌舞伎俳優・尾上松也が、これまで古地図でひも解いてきた謎を振り返ります。

①清水寺 歴史が語る再建の舞台裏
1200年以上の伝統を持ち、京都を見守り続けてきた清水寺。その長い歴史の中では、火災に見舞われたり争いに巻き込まれるなど、何度も全焼や全壊を繰り返しています。平安末期に起きた南都北嶺の争いでは、境内地の境界争いが長く続き、度々起きた衝突により清水寺は3度も焼けます。また、雷や地震などから起きた火災も多く、その度に民衆の厚い信仰によって再建されてきました。清水寺は、江戸幕府にとっても重要な役割を果たしていました。火災からの再建には、幕府と朝廷の関係を左右する三代将軍・家光の思惑とは。

②1300年の歴史 人はなぜ伏見稲荷大社に向かうのか?
京都が都になる以前から存在し、今もなお多くの人々から信仰を集め続けている伏見稲荷大社。江戸時代の古地図には、伏見稲荷大社の本殿が描かれていませんでした。はたしてその理由とは。現在は千本鳥居など、多くの鳥居があることで有名な伏見稲荷大社ですが、かつては数えるほどしかなかったといいます。鳥居が急増した理由とは。
1300年に渡って人々の人気を集め続ける理由を探ります。