第24話  異変

邪気が強まったため迷惑がかかることを恐れた屠蘇は、晴雪とともに鉄柱観を離れ江都を目指すが、狼の妖魔の内丹があまりに強力なため、昼間も邪気の発作が起こってしまう。晴雪は幽都婆より手遅れになる前に屠蘇を殺すよう命じられるが、その命令を無視する。屠蘇は妖魔に変身したら殺してくれと言葉を残し、激しい邪気に襲われ意識を失ってしまう。そこへ現れたのは蘭生を救った甘泉村の洛雲平だった。洛雲平が煎じた薬の効果もあり、屠蘇は一命を取り留める。蘭生と襄鈴はもっと効果のある薬を煎じるため、洛雲平とともに山奥へ千年の肉芝を探しに行くのだった。