第29回 傑作選 時代劇の裏側 鬼平と水戸黄門の謎
①鬼平「火盗改の仕事とは?」
②水戸黄門「大日本史」編纂の真実
歌舞伎俳優・尾上松也・尾上右近が、これまで古地図でひも解いてきた謎を振り返ります。
①鬼平「火盗改の仕事とは?」
時代劇でも有名な「鬼平」長谷川平蔵や「金さん」遠山金四郎、銭形平次などを通して、江戸の警察組織の謎をひも解きます。当時100万人ほどが暮らす江戸において、警察機能を担っていた役人はわずか20人ほどでした。世界一の大都市であり、世界一治安が良かったといわれる江戸の街をどのようにして守っていたのでしょうか。エリート官僚でありながら自ら捕り物に向かうこともあったという長谷川平蔵。「鬼平」と呼ばれ悪党に恐れられた平蔵の人間像とは。そして、「火付盗賊改方」とはいったいどんな役職だったのか。古地図から読み取ることができる長谷川平蔵と遠山金四郎の意外な関係性にも迫ります。
②水戸黄門「大日本史」編纂の真実
日本全国をお忍びで漫遊し、その地にはびこる悪を成敗する水戸黄門こと徳川光圀。しかし、光圀が全国を漫遊したという記録は残っていません。光圀の真の姿を読み解くカギとなる書物が一大歴史書「大日本史」。なぜ光圀は生涯をかけて大日本史編纂に臨み、どのようにして作り上げていったのでしょうか。その謎を解き明かす地となるのが鎌倉。全国漫遊をしていなかった光圀が唯一旅した場所とされる鎌倉に隠された「出生の秘密」とは。そして、悪行三昧だった青年時代のエピソードとは。