第8話  旅立ち

屠蘇は強まる邪気に苦しみ焚寂剣を破壊しようとするが、紅玉から愚かな行為だと叱咤され蔵経閣での写経の罰を与えられる。奇しくも陵端の弟分である肇臨も同じく写経の罰を与えられていたが、肇臨は屠蘇が悪い奴ではないことに気づき、2人は少しずつ打ち解ける。しかしある晩、鬼面の賊が焚寂剣を奪うため蔵経閣に侵入、剣を守ろうとした肇臨は賊に殺され、屠蘇が疑いをかけられ捕まってしまう。屠蘇を処刑するよう陵端が掌門に強く迫る中、芙蕖と紅玉は焚寂剣を屠蘇に渡して、天墉城から逃がす。初めて天墉城を離れた屠蘇は少恭に会うため、彼の故郷である琴川を目指す。