第25回 傑作選 江戸のパワースポットと古都・奈良の謎
歌舞伎俳優・尾上松也が、これまで古地図でひも解いてきた謎を振り返ります。
【①江戸の街は巨大パワースポットだった!?】
ご利益を求めて様々な場所を訪れる文化は江戸時代からありました。その証拠となるのが「江戸神仏願懸重宝記」。
江戸の町31カ所の寺や神社が掲載された、いわばパワースポットのガイドブックです。その中には、今も残る願掛場がいくつもありました。「高尾稲荷神社」や「南蔵院の縄地蔵」に江戸の人々が託した願いとは。
また、願掛けは徳川家康が江戸を築き上げる上でも重要な要素でした。江戸城からの方角が強く意識され、街全体が巨大なパワースポットだっという江戸の正体とは。
【②江戸時代に突如起こった奈良ブームの裏側】
江戸時代、それまで観光地として注目されることがなかった奈良に起こった奈良ブームのきっかけとは。
奈良の人々はこのチャンスを生かすために、様々な作戦を編み出しました。ブームを一過性で終わらせないために仕組んだ秘策とは。国宝・阿修羅像で有名な興福寺には、江戸時代、それを超える見るべきものがありました。一年に一度しか見ることが出来なかったそのイベントとは。