第23回  日光東照宮 家康の哲学と家光の思惑

日光東照宮 家康の哲学と家光の思惑 第23回

①なぜ家康は日光に自らの墓を建てる計画をたてたのか
②家光が家康の遺言を守らなかった理由とは
③処世術ではない...三猿に込められた本当の意味
徳川家康が祀られている世界遺産・日光東照宮。家康は、「日光山に小堂を立て勧請せよ」と遺言を残していました。
しかし、家康は生前、日光を訪れたという記録は残っていません。なぜ家康は自らの墓を日光に建てることにしたのでしょうか。
「小堂を立て」という遺言通り、創建当初は現在に比べるとはるかに質素なものでした。それを建て替えたのが三代将軍・家光。
「費用お構いなし」だったという「寛永の大造替」により贅を尽くした建物に生まれ変わりました。家光が家康の遺言を守らなかった理由とは。家光が肌身離さず身に着けていたお守り袋に納められていた、その思いを示す文字とは。
日光東照宮の彫刻に秘められた家光からのメッセージと古地図を手掛かりに、歌舞伎俳優・尾上松也が歴史の謎をひも解きます。

古地図案内人:高藤晴俊(日光東照宮特別顧問)