第8回  江戸一の歓楽街!?すべての粋はなぜ浅草に?

尾上松也の古地図で謎解き!にっぽん探究 第8回「江戸一の歓楽街!?すべての粋はなぜ浅草に?」 歌舞伎俳優・尾上松也と中村隼人が、古地図を片手に浅草の街を探究します。
東京・浅草は年間4000万人以上の観光客が訪れる日本有数の観光スポット。かつてこの地は、江戸一の歓楽街として栄え、粋な江戸っ子たちが愛したいくつもの娯楽が一堂に会する人気スポットでした。江戸一の歓楽街になるきっかけとなったのは浅草寺。観音様のお参りのために人々が集まったこの場所には、お店が立ち並び、力比べ大会が行われたり、居合抜きや大道芸などの見世物が人々を楽しませていました。
さらに、江戸一の歓楽街を決定づけたものが古地図に記されていました。それが、多くの芝居小屋。もともとは日本橋周辺にあった芝居小屋は、庶民の贅沢を禁止した天保の改革で中心部から離れた浅草の地に追いやられます。しかし、庶民の芝居熱は消えた訳ではなく、人々はこぞって浅草に芝居見物に出かけ、浅草は更なる賑わいを見せたのです。
浅草寺の北にある街「吉原」は、江戸唯一の遊郭。歓楽街の夜の顔・遊郭に行くために、江戸っ子は粋な手段を使っていました。はたしてその方法とは。吉原の街に隠された秘密にも迫ります。

古地図案内人:山本博文(東京大学史料編纂所教授)